Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?
2021.02.11 No.28「Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?」
原田曜平著作「Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?」を読みました。
データに基づいて書かれていてわかりやすい
そもそもZ世代は1990年代後半から2000年代生まれの若者たちを指すのですが、そういう年代の若者たちのそれ以外の世代の人たちとの比較がデータで示されており、わかりやすかったです。
個人的には数字に苦手意識があるのですが、本書は数字だけではなくグラフやイラストで表現されているデータも多かったため、理解しやすかったのだと思いました。
書かれている内容が自分の体感と違っていた
私は1990年代前半生まれなのでZ世代の1つ上のX世代(もしくはミレニアム世代)です。
本には、ミレニアム世代は就活に苦労している一方でZ世代の就活は売り手市場になったので、就業意識に違いがあるとのことでした。
しかし、私の代か1つ上の代から徐々に売り手市場の傾向が始まっていた覚えがあるのでその部分はちょっとずれているのかなと感じました。
疑う姿勢で読むことができた
本を読むときにはすべてそのまま受け入れるのではなく、「本当かな?」と疑う姿勢も大事と聞いたことがあります。
本書の対象が自分と年代が近いこともあり、今回はそういった疑いの姿勢で読むことができました。
特に一番気になったのは本筋には関係ないですが「高齢者は家族に資産を遺したいと思っている」というくだりです。
実際に家族に遺したいと思っている人は一部で、自分の生活に苦労していたり、お金の心配をしていたりする人も多いのではないかと思いました。
Z世代を研究するのが大事
Z世代の人口比率は決して大きいとは言えませんが、SNSを始めとするインターネット上での影響力がかなり大きいということでした。
例えば中高年向けの商品だとしても、Z世代に受けることでインターネット上で拡散され、もともとのターゲットである中高年に良い情報が届きやすくなるそうです。
そういう意味で言うと、メインターゲットではないにしろZ世代に「受ける・受け入れてもらえる」というブランディングが必要になると感じました。
今まで新書はあまり読んでこなかったのですが、興味深く読み進めることができました!