美術鑑賞でいつも立ち塞がる壁 続きの続き
まずはこちらから読んでみてください↓
今日の芸術は、
うまくあってはいけない。
きれいであってはならない。
ここちよくあってはならない。
著者の名言について自分なりにまとめてみました。
今回も、その続きをやっていきます。
きれいであってはならない
これは、一言で表すと「美人は3日で飽きる」と同じことなのではないかなと思います。
「美人は3日で飽きる」↓
男性目線の話ですが、女性に対し見た目よりも内面の美しさに魅力を感じるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
芸術も同じです。見た目がきれいな絵も確かに素晴らしいのですが、二度三度見ていくと見慣れて飽きてしまいます。
また、「きれいさ」というのは時代によって変化します。(美人の定義が大昔と違うように)
美人やファッションもそうなのですが、こういうのがきれいだという、そのときの約束にはまったものだからきれいに見えるのです。
つまり、きれいさというのは本質ではなく、何かに付随してあるもの、型だけであるものと著者は言っています。
ここちよくあってはならない
優れた芸術には、飛躍した創造があります。時代の常識に逆らい、全く独自のものを生み出しているため、見る人に一種の緊張を強要すると言っています。
どういうことかと言いますと…
例 富士山の絵のような見慣れた絵
見て知っているから、そのままその世界に浸ることができる。
何も努力しなくても気分がよくなる。
優れた芸術と言われる創造的な絵
既成の知識だけでは、どうしても理解し判断することができない。そのため、なんとなくおびやかされるような不安な気分になる。
優れた芸術家の作品は、今までの自分自身を捨て、未知の世界に賭けていった成果なのです。
そのため、私たち鑑賞する側もそれなりの気持ちを持って見なければならないと言っています。
・創作者とほとんど同じ緊張感、覚悟をもち、逆にこちらも向こうを乗り越えていくという気持ちでぶつかる。
・なぜ、こういうものを描いたのか。なぜ、こうなったのか。心と頭で真剣に考え、その距離を埋めていかなければならない。
…………なんだか激しいですな😅
以上が私のまとめとなります。
皆さんも美術館に立ち寄ったさい、著者の言うようにそれなりの覚悟をもって鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
私はここまで覚悟はないですが💦
まあとにかく、「抽象画」だから苦手意識をもつのではなく、目に映ったものを素直にどう感じたのかが大事なんじゃないでしょうか。
作者の意図が理解できなくとも、楽しめればそれでよし❗で、いいと思っています。