#42 Eveの特製ハーブティー
大きな鳥かごを持つOliviaと一緒に
カフェの店内に入った。
「いらっしゃ…
やぁ!Alex(アレックス)!帰ったんだね!」
「Gregory(グレゴリー)!ただいま!」
Oliviaのお母さんとお父さんの名前を
この時初めて聞いた。
2人はきつく抱擁し、楽しそうに話していた。
少ししてAlexから離れたGregoryは
Oliviaの持っている大きな鳥かごを見つけた。
「新しいフクロウだね。
これまた大きいな…預かるよ。」
そう言って、住居スペースに引っ込んでいった。
続いてAlexも、届いた荷物の荷ほどきしなきゃ、
と引っ込んでいった。
すぐに戻ってきたGregoryは
何かを手に持ちながらOliviaに笑いかけ
その何かを渡しながら言った。
「Olivia、Eveさんとこに忘れものしただろ?
Eveさんのフクロウが届けてくれたよ。」
「あー!ほんとだ!
ママが帰ってきてて、M.も来てるって聞いて
急いで鉱石店に向かっちゃったんだった!
Eveからあなたにお土産があるのよ。」
「え!そうなの!?」
Oliviaは小包から
とても小さなティーポットを取り出した。
「Eveのところに居るときに
パパから、あなたが来て鉱石店で待ってるって
伝言が来たのよ。
それで、Eveが持ってってあげてって。」
「このティーポットを?」
指で摘まむほどの小さいティーポットには
とても綺麗な液体が入っていたが
一口で飲めるほどのサイズだった。
「これはハーブティーの素よ。
ティーカップ1杯のお湯に
3,4滴垂らすといいわ。」
「あーなるほど!
すごく可愛いサイズでびっくりしちゃった。
液体の中のは…ハーブか何かかなぁ?」
「多分そうね…
私もハーブティーのことは詳しくないけど
多分ハーブや乾燥させたお花とか。
あとは妖精にも手伝ってもらってるって
言ってたっけ。」
「妖精にも手伝ってもらうんだ!?
このキラキラしたような
底に沈んでる粉みたいなの、妖精の関係なのかな?」
「そうね。
ティーポットも可愛いでしょ。」
「うん、ゴールドの縁どりとか
すごく上品で可愛いね。」
「そう、Eveのところの食器って
すごい上品なのよね~。」
その小さなハーブティーの中身を眺めている隣で
Oliviaは小包からまた何かを
取り出していた。
これがEveの特製ハーブティーを
仕入れた時のおはなし。
続きはまた次回に。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
サポート、フォロー、スキしてくださった方
応援のお気持ち大変嬉しいです。
ありがとうございます。
あちらの世界で仕入れたものは
minneにてアクセサリーにして
販売しています。
他、ギャラリーの裏側なども
SNSにて発信していますので
ご興味あればこちらもご覧くださいね。
https://twitter.com/3count_m
https://www.instagram.com/3count_m