ある風が無い日のこと

ある風がない天気の良い日、外で我が家の小さいワンコの毛のカットをやっていました。

お尻周りと肉球の毛を重点的にカットしていたら、小さい子なのにけっこうな量の毛が芝生にのっかっていました。

切り終わって、日差しが強いし毛は後で片付けようと、早々に家の中に入ったのだけど、少し経って外を見てみると、たくさんあったはずの毛がほとんど無くなっていた。

風も無いのにどこ行った？
しかも、あんな量。

音を立てないように外を観察していると、２羽のつがいの雀がやって来て一生懸命どこかに運んでいます。

巣作りの季節。

我が家のワンコの毛は、雀の巣の良いベッドになったのだろうか。

雛は産まれたのだろうか？

そして今はもう、秋も終わりに近づいている。

その巣で育った子たちは、無事に大人になったのだろうか。

今日もワンコの毛を切りながら、そんな事を思い出していたのでした。