大河ドラマ光る君へ感想(第25~27回) ~枕草子要素もっと下さい泣~
どうも、古の平安中期オタク(中関白家推し)です。
さすがに辛展開すぎて筆が乗らないのですが笑、中関白家ももう佳境だから3話刻みくらいで感想は書いておきたい、という気概。
道長サイドの話はツッコミどころが多すぎて突っ込みませんよ私は……ソウルメイトとは一体なんだったのか………??????
↓前回
※以下、史実に言及します。若干ネタバレになっている気がするので、純粋にドラマとして楽しみたい方は読まないほうがいいかもしれません。
※ただのオタクの感想なので解釈違い等ご容赦ください。
定子様第二子(皇子)ご出産
今回の出産シーンは鳴弦とか白衣とか画面の見応えがとてもありました。また産まれた子が男児だったことで、円融系血統存続の可能性が高まり、道長も中関白家サイドを無視できなくなってきます(まだ幼い彰子が皇子を産めるかこの時点では全く分からないですからね)
ただ、定子様が一条天皇の前で笑わなくなってしまったし、伊周は相変わらず伊周してるし、唯一清少納言が心安らげる存在なんだろうと思うと切ない。この二人の美しさだけ摂取していたい……。
定子様のメンタルも体調も限界
5年の間に、父を亡くし、兄弟が不祥事を起こして世間に後ろ指をさされ、実家が炎上し、母を亡くし、出家したのに還俗してまた後ろ指さされ、この後存在の拠り所だった中宮という立場も脅かされる…。そんなメンタルの中、5年で3回も出産するんですよ…しかも医療の概念もない中で…。
高校生の頃に枕草子を読んだときは人生経験も薄いのであまり想像できませんでしたが、大人になったら少しわかる、これはしんどすぎる。もう限界だ…。
吉田松陰の死生観(四季の循環)で言うところの冬に、急速に向かってるんですよね……。
中関白家周りの描かれ方に思うところ
私があれこれ言わなくても、全国の中関白家推しが盛大なため息をついてるのをTwitterや noteで観測してるので今更ではあるのですが……。
定子様が悪いという世論になっていること自体は、史実だと思うし許容できます。
しんどいのは、定子様の所為で天災が起きてると晴明に言わせるところとか、一条天皇が定子様に夢中で愚帝になってしまっているところとかです…(史実が云々というより、好きキャラの扱いがひどくて悲しいというニュアンスです)
歴史創作って、政敵を悪く描けば主役が引き立つけど、悪く描かれた方にも正義はあります。もう一方の正義へのリスペクトもあって欲しかったな…。
ちょっぴり期待していた行成と清少納言の絡みも一切描かれなさそうなので、あとはもう崩御がヤマかなーと思ってます。せめてそこだけは中関白家推しでも納得できるように何卒……(一応このドラマ、兼家も道隆も道兼もちゃんと最期は演出されているので、その流れで、ね…!)
二月つごもりごろに
3回に1回くらい登場する枕草子引用(もっとあっていいんですよ)。
25回では公任とのやり取り、二月つごもりごろにが出ました!いいよいいよ!もっとやれ!!!
公任の下の句が白楽天の「南秦の雪」をオマージュしてることを察して、当意即妙で上の句を付けた話。この歌本当に美しくて好きなので、マイベスト和歌10選とかしたら絶対ノミネートはされる作品(あ、おもしろそうなので大河終わったあたりでやってみよう。自分メモ)
この段を高校で習うと、また清少納言の自慢話かよ~となってしまうのですが、この頃の清少納言は多分に政治的に振舞ってます。原作でのこの話は999年の2月なので、出家後の定子様が再び一条天皇のご寵愛を受けて、風当たりつよつよ世論の時代です。
伊周が言っている通り、「おもしろ女房がいると有名になれば定子サロンがもっと華やぎ、中関白家も再興できる(意訳)」ということで、清少納言は自分の仕事を全うしています。このあたりの清少納言の描かれ方だけがこのドラマの救いではある気はする…。
まあこの後道長が乱入してきて台無しにするんだけどな!!๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
刀伊の入寇の山笠@福岡を紹介するぜ
さて、ドラマの方はもう語るところがないので、最後に福岡の山笠(飾り山)に隆家を見つけた話でもしますかね。
多分大河ドラマのおかげ+刀伊の入寇は福岡の事件、という縁なのでしょう。それにしても表が刀伊の入寇で、裏が源氏物語なんて、隆家も出世したものだわ。
刀伊の入寇って日本史の教科書にも出てこないし、私も中関白家推しじゃなかったら知らなかったと思うけど、平安中期に外国から侵略受けてるって実は相当インパクト大きいですよね。天皇家が直営の軍隊を持っていなかったのに追い返せたのは、隆家が相当に頑張ったのだと思いますよ。
ドラマの刀伊の入寇もとっても楽しみ(やるよね???)
今回は以上です。
さて、あと何回で山場かな……(遠い目)
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