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魂が抜ける夜

こんばんは。今日もお疲れさまでした。

写真を撮られるのは好きですか?私は子供の頃から好きになれませんでした。

「笑って」「もっと寄って」「こっち見て」

リクエストの多さに上手く対応できない私。

「かわいいよ」

と言ってくれる大人とは真逆に、写真に写る私をかわいいと思えない私。写真コンプレックスをこじらせて、卒業アルバムも集合写真も成人式も何もかも写真に映らないようにしてきました。

ところが、男性というのは写真を撮るのが好きな人が多いと感じます。ベッドに入っている時、寝ている時、不意な時、お風呂でも…。嫌だと言っても、誰にも見せないからとか、消したとか言って写真を忍ばせているのを知っています。

いつもその誰かと会いたくないと思ってしまうのは、何かの小さな歪みの連続で、その歪みにいつも写真が入っています。

「あの人は私の写真を撮ったから」

いいなと思った人が、「写真を撮らせて」と一言言った時から私たちの関係は終わっています。どんなに素敵な恋の始まりだと思っても。

いいなの始まりに、私は願います。どうかこの人は写真を撮る人でありませんように。私の姿は記憶しておいてくれますように。

写真はきっと私の「いいな」を少しずつ吸い取っていくのかもしれません。きっとそれが私の小さな魂なのです。写真を撮った彼らは、今夜も私の魂を可愛がってくれているのでしょうか?それとも魂とは知らず、ゴミ箱に捨てられたのでしょうか?それを知る術はもうありません。おやすみなさい。

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