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seashellyrisa
灰になる恋をする私たちの夜
こんばんは。今日もお疲れさまでした。
プレゼントを考え始める季節が近づいて来ました。ホリデーギフトは基本会う人全てにお渡しできるように準備しています。相手から貰えるかは関係ありません。ホリデーの私は小さなサンタクロースなのです。
会う男性の中には、ギフトを準備してくれる人もいます。ハンドクリームだったり、本だったり、ケーキだったり、小さなそのギフトは私を少し幸せにしてくれます。
でも、私たちは決して付属されているメッセージカードは書きません。たまに書いて欲しいという方もいますが、そこには何も記しません。
無地のカードが私たちの関係を表しています。そこには何も残らないし、なんの痕跡もありません。そのカードはホリデーに贈られたことだけを物語ります。何もないカードはそのうちに灰になるのです。
その灰を拾い集める事もありません。灰はいつの間にか風に乗って消えていく事でしょう。
私たちは灰になる恋を楽しんでいます。名前もないカード、何も記されていないカード。私たちの名前もない恋。
お店の人が好意でつけてくれるそのカードは全てを物語ります。彼らは大事な人へのプレゼントには、カードになんと書くのでしょう?私が書くのは、ただの「❤️」です。でも、それすら彼らのカードには書きません。
無言を貫くカードがつくかもしれないプレゼントを私はスマホの中で探し続けます。今年は何にしようかな?おやすみなさい。
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