“Baby, It’s Cold Outside.”

私の冬支度は、クリスマスカードを書くことから。

紅葉が地に落ち、イルミネーションが煌びやかに輝き出す頃、まず私が向かうのはクリスマスカード集め。この季節はペンを握る私の右手が忙しい。

実はと言うほどでもないけれど、お手紙がかなり好き。レターセットやポストカードを集めるのはもちろん、誰かに向けて文章を書くことは私の趣味。まだ平仮名もろくに書けない頃から、姉に手伝ってもらって家族やご近所さんにお手紙を書いていたほど。

可愛いポストカードは、日本だとロフトや伊勢丹新宿店で買う事が多くて、アメリカだと専らターゲット。季節は関係なしに、旅先ではポストカードを必ずチェック。先月訪れたロンドンの老舗百貨店VICTORIAは、お洒落なカードが壁一面に置かれていてかなりホットだった。 もちろん、無駄にならないようひとつひとつ送る相手のお顔を思い浮かべながら丁寧に選る。とびっきり可愛くてどうしても欲しくて堪らないものは自分用に買って、部屋に飾ることも。

日本の伝統的な文通文化といえば年賀状。ちなみに私は年が明けてから書き始める主義。新年最初に書き出す言葉が、大切な人達に向けたラブレターだなんてなんだか趣があって素敵じゃない？ 年賀状を出すことによって、しばらく疎遠になっていたお友達ともう一度、より一層強く繋がる事ができた経験があるから、過去にお世話になった人達にはなるべく毎年出し続けるようにしてる。

「メールやSNSで簡単に誰とでも連絡が取れるこのご時世に、手紙なんてまだ書いてるの？」

そう不思議そうに聞かれるけど、手紙を受け取った友達の笑顔を見ると、文章を書くという一手間に詰まった愛やエネルギーに大きな魅力を感じる。カードを開いた時の咲はプライスレス。

誰とでもすぐに連絡が取れる電子メールの便利さは、外国の人との交流が多い私には有難いものでしかないのは事実。だけど偶にはちょっぴりオールドスクールに、筆を執るのも好いもの。

寒さも極まり冬籠りしたいような日々が続いていますね。そんな時こそ、温かいショコラショーを淹れてほっとひと息、大切な人に1年の感謝の気持ちを込めたクリスマスカードを書いてみてはいかがですか？ だってほら、外はこんなに寒いんだもの。

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