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蝶がまとわりつくからを追いかけたけど、蜜を吸うことに夢中になって、私を忘れている

私は16歳の春、夢を諦めた。挫折した。掴めなかった。断念した。  挑戦しなくなった。が一番近いような気がする。自分の心の弱さに目を向けることが不安で、言葉に表せないくらいの小さな思いだったから迷いのある文なのだろう。 世界は一歩で変わると謳いながら、一歩踏み出したものを同じ世界に居させ続ける。抜け出せない柵を作る。あまりにも卑怯ではないか。でも、犠牲者を作ることで一歩踏み出し成功を収めたものの価値を高める。芸術っていうのが私みたいなのを必要としているんだよ、わからないけど。

    • 結局

      インターネットに文章を載せる人の気持ちってどんなのだろう?そう思って書いてみることにした。 拙い文章を載せることの抵抗はありつつも、1秒後の自分が五十音からどの一文字を選びとるのか、ワクワクしている。 安倍公房の『赤い繭』を読んだ。批判的な感情も推理小説のような爽快感も、甘酸っぱい感情も芽生えなかった。比喩、異世界さと何気ない風景の混在を発見するのがただ楽しかった。 居場所のない私が誰にも邪魔されず、自分だけのスペースを世間という場所で創りたかっただけだ。

    蝶がまとわりつくからを追いかけたけど、蜜を吸うことに夢中になって、私を忘れている