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元素図鑑 宇宙は92この元素でできている

自然科学が続く。。

本の紹介

元素図鑑 宇宙は92この元素でできている
エイドリアン・ディングル
国立科学博物館 若林文高 監修
池内恵 訳
2011年4月10日 発行

あらすじ、感想

元素とは何か、その特性や歴史から、生き物や身の回りのものがどのような元素で構成されているか、などをイラストや写真を添えて分かりやすく説明している絵本。
しっかり漢字を使って書かれているけれど、鉱物、凝集隊、心臓発作など馴染みのない言葉や難しい常用漢字にはふりがなが振ってある。
また、材料さえ手に入れられれば自宅でできそうな自由研究の対象になりそうな実験も書かれていて、面白い。
オリジナル人間をつくろう という見開きのページには笑った。

まるでハガレンや。
手足、場合によっては内臓も持ってかれるからやめとこう。
コアな内容でもあるけれど、しっかり子供向けの絵本だ。

もしもきみの両親がきびしすぎたり、いきたいところにもつれていってくれなかったりするなら、ここに完璧な解決策がある。
つまり、自分でオトナをつくるんだ!

元素図鑑 宇宙は92この元素でできているP34より引用

子供の発想って侮れない😅


私は高校時代、化学がとっても苦手だったのだけど、関心自体はあったからか、この絵本もそれなりに面白く読めました。
化学式とか有機物の変な記号もあんまり出てこなかったしね。
ただ、気力がなくて読み飛ばすページもちらほらありました。
ごめんなさい。架電とか自動車、電池の仕組みとか解りたいと思うけど興味が持てなかった。
あと水の分子が直線じゃなくてV字だから電気を纏うとかいう説明もすっと頭に入っていかなかった。WHY?💦

逆に楽しめたのは、毒についてだとか、人体の作り、コロイドやダイヤモンドなど自分の生活とか仕事に関連するトピックス。
生き物の毒から薬が作られるというのは目から鱗だった。
いもがいの毒も薬になるらしい。
植物から薬が作られるのだから、生き物から作られていても何ら不思議ではないですね。

たった92個の元素で、身の回りのもの何もかもが作られていることがとても不思議。
その不思議に対する答えを用意してくれる絵本でした。
子供の「なんで?」「どうして?」に備えて大人が一読しておいても損はないでしょうね。

質問に対する答えを用意してくれているのが大人で
大人に答えを期待するのが子供

最近、私の中で得た大人と子供の違いに対する個人的知見であります。

答えというものが条件、大概は時と場合によって形を変えることに気付いたのは、いつだったかな…。

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