6この点
近況──
最近よく咳風邪をひきます。
去年の9月頃から風邪をひいて治って、今回の風邪で4回目。
一年間でこんなにも体調を崩すことなんてなかったのにな。
何がいけないんだろう。
帰って来たら手洗いはするけど、うがいはサボってるから?w
ほんとそれしか思い当たる節ない。
食事と睡眠、それから軽度だけど運動には気をつけているもの。
今日もスクワット35回もした。(えらい)
1日3食と、夜7時以降の食事をしない、夜はできるだけ11時までに眠る、朝は早起き。絵に描いたような健康優良者なのに!
でも、健康を害すると普段健康である事のありがたみとか周囲の人たちの優しさに改めて感謝できるから、私には必要な期間なのかもしれない…。
そうやって前向きに捉えつつ、予防と早期回復に取り組む。
本の紹介
点字を発明したルイ・ブライユという少年のお話です。
タイトル:6この点
文:ジェン・ブライアント
絵:ボリス・クリコフ
訳:日当陽子
ページ数:33P
A4サイズの大きな絵本です。
漢字にはふりがなが振ってあるため、小学生なら読めそうな内容です。
文字数もそこまで多くなく、見開きページに5〜15行くらいの大き目な文字で絵の説明が添えられているといった具合です。
あらすじ
ルイ・ブライユの生い立ちと点字を発明するまでの道のりや社会的影響をざっくりと描いています。
小さい身体で生まれて来たために長く生きられないと言われていたルイは、好奇心の強い元気な子に育ちました。
そんな彼は、ある日父親の作業部屋に入って、誤って錐で自分の左目を突いてしまいます。
その後も不遇なことに反対側の目も炎症を起こしてしまい左右の視力を失ってしまいます。
しかし、そんな困難にも挫けず、再び文字を読んだり書いたりすることを夢見ます。
そしてその努力が奏功し、点字が発明されるまでの軌跡を描いたお話です。
これは悲劇を悲劇のままで終わらせない、人として、命あるものとしての生きる力を感じる絵本です。
感想
五感のうち、絶対にないと生きていけないって思ってるのが視力。
あらゆる情報の中でも視界から入ってくるものが半数以上の割合を占めると言われていて、事実今こうしてノートに打ち込めるのも絵本を読めるのも目があるからに他ならない。
朝目が覚めて、光を感じて安心するし、暗い夜にも足元を照らしてくれる灯りの存在にほっとする。
そんな大切なものを後天的に、しかも好奇心が強い子供の頃になくしてしまうのって想像しただけで辛過ぎる。無理。
絵本だから、そのシーンがきちんと描かれていて、なおのこと辛い。
こんな一瞬の出来事で、世界を失ってしまうの悲し過ぎる…時代も国も何もかもが遠く離れた一般女性がそう感じるのだから、当時彼の周囲にいた全人間はさぞ彼を気の毒に思ったでしょうね。
同情されても、どうにもならないんだけどね。
この絵本を通してもそれは感じました。
同情ほど役に立たない感情はないな。それなら寧ろ批判か、或いは激励の言葉をあげてほしい。まあ現ナマでも良い。
おっと、脱線。
躓いて、転んで、痛い思いをした経験は、誰にでもあると思います。
頑張ったけど、うまくいかなくて失敗した経験も、おそらく誰にでもあるはず。
この本は、人生という長い道のりの中で起きる出来事の一つ一つが、その人自身の生きる力を強くしてくれることであると感じさせてくれます。
生まれてから死ぬまでの間に、悲劇は起こるかもしれません。
でも、それを悲劇のまま終わらせてしまうか、もう一度自身を奮い立たせるかはその人次第です。
自分の身にかかる不幸を、不幸のままで終わらせなかったこの少年に、勇気付けられるのは私だけではないと思っています。
失ったことに捉われず、前を向いて生きること。
捉われないけれど、事実と向き合って前向きに努力すること。
なかなか難しいことだけれど、生きる上で大事なことだなって思いました。