「テキトー母さん」 立石美津子さん
完璧主義なお母さん、ようこそ、ここまでお越しくださいました。
えっ?なぜ、あなたが完璧主義かって?
だって、それは子育て本を読んだり、子育てサイトをネットサーフィンしているお母さんって、子どもをテキトーに育てることができない人だからです。ネグレクト系の人はそもそも本屋の子育て本コーナーや私のサイトなんかに立ち寄ることもないと思うんです。
立石美津子さんのサイトに行くと、こんな文章が迎えてくれます
自分のことは意外によくわかっていないもの
立石さんに言わせると、どうやら自分は自分で思うほどテキトーではなかったようです
豪放磊落な切れ味抜群の立石さんの文章が心地よく
かわいいイラストとともに読んでいると、じんわりパワーが注入されます
そんな立石さんの、「子供の療育について家族間での意見の対立が会った時の対応」に関する(筆者の考え)も豪快です
(筆者の考え)
家族の説得は諦めて、母親だけで黙って行動すればよい。どうしてかというと、大人の考え方は早々、簡単には変えられないからだ。特に姑が子育てしていた時代は「子どもが自閉症になるのは冷蔵庫マザー(=愛情をかけない親)が育てたからだ」とまで言われていた。そんな相手に理解してもらうのは土台無理だ。話し合いをしているうちに母親が心を病んでしまう。
療育施設に通っていることも、療育手帳を取ったことも黙っていればよい。そして手帳はタンスの中に隠しておけばよい。(療育手帳を持っていることは戸籍や住民票には載らない。源泉徴収票にも障害者を扶養していることは申請しない限り記載されない)手帳を持っていることで、生涯にわたり様々な福祉サービスを受けることができ、子どもを救ってくれることになる。
確かに!
周囲との温度差に疲れている方にとっては「こういう方法もある」と思えるヒントで少し気が楽になるかもしれません
著者として、講演家として活躍されている愛あふれる「テキトー母さん」も他の子と比べるのを止めて、息子さんが自閉症であることを心から受け入れるまでは、常に周りの子と比べる、"比べる病"に侵されていたとか
生まれてきたら、ゆくゆくは東大にいくような、すごく優秀な子に育てたいと思っていました。こんなふうに生後間もない頃から漢字カードを見せたり、たくさんの絵本の読み聞かせをしていました。
そんな立石さんが
親の理想を押し付けることなく、あるがままを受け入れて、わが子を障害のある子として育てようと思いました。
と言えるようになるまでが、本には書かれているそうなので、近いうちに読んでみたいと思っています
インタビューで自身の夢について聞かれた立石さんは
あえて夢というなら…私が死んだ後も息子のことを気にかけてくれる人がいる中で、息子が生活していることですね。息子がその生涯を閉じるとき、温かい支援者の人たちに囲まれて「ああ、俺の人生はいい人生だったな」と思えるようになっていることが私の夢です。
と語っていらっしゃいます
まだお会いしたことのない立石さんですが、同じ夢を持つものとして、立石さんの夢が叶うことを陰ながら祈っています