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ショートショート

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#ショートストーリー

今、恋をしていた。

今、恋をしていた。

いつもと違うのは、名前も知らないあの子に合わなかったからだ。

毎朝通勤で使う電車の、前から3両目の車両3番ドアの前にいる同い年くらいの女の子が居なかった。

そりゃあ、見知らぬ誰かなんだけど、毎朝毎時間同じ車両でよく会う人のことだから、居ないことに違和感を覚えるくらいは覚えてしまった。

なんでだろう?

その子は、ショートカットの似合う人で、いつも姿勢が良く改札を抜けてホームへ出ると、ぽっと、

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風船未満×殺未遂。

風船未満×殺未遂。

いつも首回りに風船が括り付けられているようだ。

重いわけでも気になる程邪魔なわけでも無いが、とにかく「あぁ、あるな」という位の感覚だ。

それは、ビックリするほど簡単な罪悪感で締め付けられる。

昨日の日付のまま承認の判子をうっかり押した時。

すれ違いざま見知らぬ誰かに舌打ちをされた時。

いつものメニューとは違う選択をしてハズレだった時。

誰が悪いんではなく、自分のうっかりな時、風船を揺ら

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知って比べて息をして。

知って比べて息をして。

知らない街へ行く。私のコトを誰も知らない街へ行く。

部屋の奥、クローゼットのその先の、誰も知らないお気に入りの服に手を伸ばす。しばし眺める午前3時。

いつもはしない髪型をして、あれやこれやと鏡の前で悪戦苦闘の試行錯誤。

カラーコンタクトを忘れてた。違う私になるように、願いを込めて当てはめる。初めて買ったグロスを塗って、いつもと違う靴を履き、私を知る人が居ないだろう街へ出かける。

なんでこう

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ふたくちめレポート

あ、どうもこんにちは。

ワタクシ、何を隠そう現代に生きる不思議生命体その一つ――所謂「妖怪」というやつです。えっ、どこも変じゃない?普通の成人女性に見える?むしろ美人だ!その個性的な帽子が良くお似合いだ――ですって?あ、そこまで申し上げてない。デスヨ。まぁ、いくらお褒めが上手くても、ネタあかししかできませんわ。

ほうら、ご覧あそばせ。

ワタクシ、「二口女」ですの。

夏になるとよくある怖い話

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