【保湿】手洗いと同じくらい大切なこと
「手荒れのある人は保湿をして、傷を治すようにしましょう!!」
コロナウイルスが蔓延している昨今、手洗いの重要性が頻繁に報道され、小さい子どもから大人まで、手洗いについては意識していると思われる。
けれど、手洗いと同じくらい「保湿」が重要であることは、あまり知られていない気がする。
もともと日本人は、幼稚園生くらいの時より学校や保護者に「外から帰ったら手を洗おうね。」「ご飯の前には手を洗おうね。」と声をかけられており、ほとんどの人が手を石鹸で洗う習慣がついているだろう。
海外で気がついたのは、ウェットティッシュを持ち、自分で手を拭いてから食事をするのは日本人だということだ。
アジア人で見た目が似ていても、その行動をしているかどうかで、「あの人は日本人なんだ。」と気が付くことが多々あった。
しかし、コロナウイルスが発生し、消毒用アルコール剤・マスクが入手しにくくなり、今やアジア人以外もマスクを着用して、せっせと手の消毒をしている。
病院勤務時代に、必ず院内感染を予防するための「感染予防委員会」というものがあった。これは、どこの病院にもある委員会であり、中堅くらいのスタッフが希望や任命で兼務する。そして、年に1回か2回「手洗いチェック」というものがある。これは特殊な塗料を手に塗ってから、実際に石鹸で手洗いをしてブラックライトで照らし、汚れが落ちているか確認する。
よく言われるのは、指・爪の間が落ちていない。次に手首。
しかし、よく洗ったにもかかわらず、本当に落ちにくいのが、傷のある部分なのだ。ささくれ、ひび割れ、乾燥してあれた肌・・・。
皮膚の状態が悪いところに汚れが付着して落ちていない!
病院用アルコールジェルや最近の物は保湿剤配合という物も多いが、手洗いの回数が多い今、手洗いと同じくらいに保湿が必要だろう。
保湿がされていないと、傷の回復も遅い。
自分では手洗いをしっかりしているつもりでも、ささくれや傷のあるところは無意識で避けていることも多い。
効果的な手洗いを行い、社会や家庭内での感染を防ぐには、手を洗ったあとは保湿すること。これを是非行って欲しいと思う。
もちろん、保湿剤は自宅にある普通のハンドクリームでいい。
なぜこの記事を書きたくなったかというと、ちょうど数日前に最前線でコロナ診療・治療に従事している友人たちとのやりとりがあったからだ。
「手洗いチェックして、肌荒れしているところに汚れが残っていたよ。忙しいけど、まずは保湿だということに気がついた。」と、メッセージをくれた彼女がきっかけだった。
身近な人や自分が繋がれるであろう人に、手洗い後の保湿の必要性を伝えて、接触感染がさらに予防されるように願いたい。
世界的な感染が、1日も早く収束し、治療方法が確立されますように。
いま私にできること。
noteを使って、手洗い後の保湿を呼びかけること。
stay home, stay calm, stay positive.