5月8日コロナ解禁日の4つの対応策とは=飲食店の困った!を解決相談所大分
2類相当の感染症の新型コロナが、5月8日より「5類」に変わる。
素因は、もはやインフルエンザと同じ程度の致死率となった新型コロナの
「感染者数発表」や「死者数発表」はなくなると理解しています。
感染者数、死者数の発表は、子供を持つ母親の女性層、高齢者層、
事業を行う経営者層、行政的責任のある公務員層などは、敏感に反応して
外食を避ける行動となりました。
飲食店も、居酒屋系の売上高80%減をピークに、本来は70%~80%が死に絶えてもおかしくないこの3年間を不思議に生きています。
それでも、20%くらいは閉店してなくなり、新たに新規店で埋まってきています。
〇従業員の解雇と縮小
〇公的支援金
〇金融機関のコロナ禍融資(主に日本政策金融公庫中心)
*一般の金融機関は、バブルの不良債権の再来を恐れて腰が引けていた。
などで、80%近くの飲食店は生きながらえてきました。
==今後は、本格的な売上回復のロードマップ作りです==
お店を強化するための時期と対策は4つあります。
■5月8日からのコロナ禍回復を待ってお店を
強化する
一番手堅く、間違いのない方法ですが、ライバル店の大半が先に
対策をとってしまっている一番後に動く選択です。
一番腰の重い層に対しての販促が有効です。
●女性層
●ヤングファミリー層
●高齢者層
●経営者や経営幹部層
●公務員層
上位の2つの層は、女性層、主婦層目線になり、節約意識も高く、
コスパの効いた「お得感」を感じる販促が有効です。
■1か月前の4月からお店を強化する
5月8日からのコロナ解禁を「本格的に取り込む」ためには、
その1か月前には、「スタート」しておかなければ、100%の効果は
得られません。
なぜかと言うと、告知・習熟期間が効果が出る30日前から必要だから
です。
●サラリーマン層 特に、若年外食層20代~39歳以下の取込み
●ママ友ランチ層 30代~60代の女性層のランチはディナーよりも
先行して動きが活発になります。
すでに平均客単価999円以下の業態は、集客力を
増しています。
ここで一番大切なことは、
「必ず食べたくなる魅力のある食べ物を企画し提供する」こと。
お得感、プチリッチ感、ジャンボながっつり感、超ぜいたく感
なんでも良いと思います。
「他店との差別化を際立たせる」こと。
コロナ解禁=過当競争のリスタートです。
負けない、勝つぞの精神でメニューのアイデアを考えましょう!
競争に勝つのは、強力な商品力と差別化力です
■2か月前の3月の春休みからお店を強化する
私は、個人的には「3月」または「2月下旬」から順次準備することを
おすすめします。
この3月から、という案の良いところは、3月下旬の送別会需要が
かなり取り込めるということです。
ただし、
●粗悪なまやかし料理を出さない 都会エリアに多い一発ぼったくり
●品質を偽らない 偽装、ごまかしをしない
●提示金額を安く見せるために、原価率を高くして儲からない価格で
売らない 「継続性のない価格設定」をしない
お客様が気に入った料理の恩恵を継続して受けられる価格で 設定
する。
●サラリーマン層
●ヤング外食層
●自営業者層
いずれも、「外食の自由」を阻害された人たちの取込みです。
■3か月前の2月下旬からお店を強化する
深謀遠慮した考えでゆくと、一番して欲しいことは、
「外食客のニーズの変化をメニューに表現する」ことです。
●価値あるものしかお金を使わない
●お得感を求める
●節約意識が強い
●シンプル思考を好む
一番効果的なことは、
新たに新規店をつくるつもりで、
大改革メニューをデビューさせましょう
<コツ>
●安くて手頃な美味しい食材の料理
コスパを感じてもらえる
●ライスが美味しい
副食材が減る分だけこれは大切
●メイン料理が間違いなく美味しい
添え物は最小限度にするため、メイン料理のメインの部分は
十分に満足させる商品力を持たせる
●たまには、この次は、コレを食べたい!という
「ごちそうメニュー」を持っておく
冷凍保存で
オーダー頻度は低くても、保存性が良く、ロスになりにくい
高級食材を冷凍保存
予約分の仕入で
オーダーのたびに仕入れて、ロスを防ぎ、冷蔵物の良さを
提供する
売れる高額商品がひとつあるだけで、
他の低い価格の商品がすべて安く見えます
節約ばかりがLife(生活)でもありません。
たまのご褒美の日は、普段の150%、200%の予算で
楽しく過ごすというのはあります。
万年不景気時代と違うのはこの点です。
売上高を2019年度並みに戻す作業はそれなりに大変です。
しかし、この3年ぶりの上昇気流の提示時期を、どう読み、
どう理化して、活かすかによって、
その後の経営力が異なります。
勝つためには、
ほんの1歩を他店より早く踏み出すことが必要です
(了)