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食材原価率30%の本当の意味を知っていますか?=飲食店の困った!を解決相談所大分

 おはようございます!
飲食店の応援団オードリー7(Kindle作家名:流石種)です。

 皆さんは、「食材原価率30%のお店を作ろう」と呼びかけると、
すべての商品が食材原価率30%で計算されて、70%も利益がある
みすぼらしい料理が売られると思っていませんか?

🕊食材原価率30%には2つの意味がある

①個別のメニュー毎の「食材原価率」がある
 例えば、ウーロン茶の食材原価率12%、ハイボールの食材原価率15%
ハンバーグランチの食材原価率37%などです。
1店舗のメニュー毎の原価率の分布を調べると、

およそ12%~43%くらいまでで収まります。(中心値:33%~36%)

②月間、期間、年間の「売上に対する食材費の比率」の食材原価率がある
 私が、「食材原価率30%のお店を作りましょう!」と呼びかける
のは、こちらの方です。

<目的は飲食業界の儲かる仕組みの復活>

●過去30年間値上げができず、反対に値下げで耐えた反動を修正するため

●今飲食店の利益率10%と言われる時代。
 これを30年前、40年前の時代の本来の利益率の30%~20%に戻したい

●それを元通りにする指標が「月間原価率30%」のお店づくりです。


🕊食材原価率30%を実現できるお店の条件

①食材数が少ない
 食材数が少ない分だけ、値上げの影響も少ない。

②メニュー数が少ない、または食材を重複使用して多く見せている
 メニュー数が少ない分だけ、商品力、分量、価格の見極めができて
「商品力管理」に目が届く。

③従業員数が少ない
 食材原価率30%を実現しても従業員の人件費が高いと利益は残らない。
 むしろ、同時に、雇用のあり方の仕組みを変えるべき。

④店舗が小さい
 今後は「広い店舗は悪」になる時代が実現する。
 売上の右肩下がりの時代の足かせは、人件費と店舗家賃になる。

⑤店舗数が10店舗以下
 30店舗の壁があると言われるが、その前に、3店舗の壁、10店舗の壁が
 ある。一番利益が残るのは、代表者の意思が末端まで浸透する10店舗の
 ユニット体制がいい。

⑥従業員の意思統一ができている
 食材原価率30%を実現するには、いろいろなことを実行しなければ
 ならない。
 それを行うには、従業員全体の意思のまとまりがないと実現しない。

⑦経営者に意志の強さがある
 改革を初めて3か月、6か月で実現できるお店もあれば、1年半かかる
 お店もある。実現するまであきらめない意志の強さが要求される。

⑧客層が良い
 客層が良いということは、
 店内の雰囲気に乱れがない、同じ過ごし方を する、客層同士が
 バッティング(競合)しない、比較的客単価が高い
 値上げに一定の理解がある
 ということが言える。

⑨固定客比率が高い
 満足度の高いお店ほど、固定客、常連客の比率は高い。
 ローカルでは、固定客比率80%のお店は値上げしやすい。
 観光地では、一見客が80%以上だから逆に値上げしても比較されにくい。

⑩お店に専門店的な要素がある
 専門店的なお店ほど、その料理のファンが多くいるので、値上よりも
 お気に入り料理を失う方を嫌う傾向がある。
 ただし、許容限度を超えない価格設定が必要。


以上の要素があると、実現しやすいと思います。

食材原価率30%を目指してお店を作り込めば、
少なくとも32%~36%のメニューを中心にした利益率の良い
お店が誕生します


いまこそがんばる秋(とき)

(了)


飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします