見出し画像

たべものコンサル日記R16:専業コンサル業を30年続ける為の経営者の選び方とコンサル自身のポリシーについて!

  私は1989年に右も左もわからずに、ただ好きな仕事、やりたい仕事を
したい一念で、当時の妻にも内緒で退職し、自己資金もなくて、
銀行のサラリーマン用のフリーローン200万円を元手に開業しました。

そう”全く 無鉄砲” ”無計画” ”やる気とあきらめない決心” だけの、
私の長い飲食店経営コンサルタントの道は、始まりました。


■良い仕事、よい実績づくりのためには、
「よい経営者選び」が大切となります!

  10人10色というように、経営者さんのあり方も様々です。
全てが危険でもなく、またすべてが安全でもありません。
お互いに良い人間関係を保ち、良い仕事の実績を残すためには、
契約相手を選ぶ!」ことから仕事は始まります。

 契約することは、お互いに観察し合って同意して一致した証です


(私が守ってきた契約候補の経営者選びの際のチェックポイント)

1,会話中に目線を合わせる人か、合わせない人か?
    経営者の人が私を見て、(この人は苦手だな)と思えば、
  目線を合わせて笑顔で会話するということはありません。
  必ず目線をそらして会話します。
  内容にかかわらず、こういう人は「逃げの会話」をします。

  期待する契約締結もありません。
  恐らく社内でも、気に入った安全圏の社員とだけ会話を交わす
  生き方をされていると思います。
  責任のある言葉が出てこない経営者の方と思います。

  最初に会うのが商談でなく、プライベートだったらよかったのに!
  ということもありそうです。


2,時間を守る人か、守らない人か?
    これは、最も大事です。
  時間を守る人=約束事を守る人 と思って差し支えないと思います。
  また、アポのたびに、時間も場所も勝手に変える癖のある人は、
  なおさらのこと、要注意経営者の方です。

  こういう経営者の方は、「自分の意思」しか見えておらず、
  他人への配慮する心が欠如していますので、
  社内信用でも、取引先、特に銀行信用などもあまりない経営者と
  見るべきと思います。
  数百万円は借入できても、数千万円は貸してくれない経営者です。



3,嘘やごまかし、自己弁護を平気で言う人かどうか?
    経営者になれば、関係者全員から観察される立場になります。
多少なりとも、自信がなかったり、技量が追い付かなかったら、
言い訳したい、自分は悪くないのにこれが悪かった、と言いたくなります。
でも、経営者は、否が応でも人の上に立つ立場です。


4,商談して決めた金額をさらに値切る経営者の方かどうか?
    昭和の時代は、こういう方がそこそこいました。
出した請求書の金額を支払い日に、端数切りして小切手で支払っていました。
でもこれが何度も重なると、端数義理の分だけ上乗せして見積もりを出す
関係にしかなりません。
こういう方とは、五分と五分で取り組する相手ではないと考えます。


5,事業の成功のため頑張りたいという覚悟のある人か、そこそこ飯が
  食えたらそれほど頑張りたくないという人か?
    
そこそこ飯が食えたら良いと考える経営者は、包丁に例えると
「なまくら包丁」であって、大して切れもしません。

コンサル業は「コバンザメ商法」ですので、本来やる気もバリバリある
上昇気流男にくっつくべきです。
(*良い仕事が一緒にできて人生に花を添えてくれます)

お金の支払いにもゆるいので、集金は楽な方です。


6,臆病なスタンスで、既存体験ゾーンから出る勇気がない人かどうか?
   2代目、3代目以降の経営者の方に多いタイプです。

がんばって経営しても、時代に恵まれなかったりすれば、
潰れることも当然あります。
頑張らなければ、じっくりゆっくり劣化して、衰退してなくなるだけです。
経営者には「勇気」が必要です。
決断する仕事は、経営者に決心という見切りがなければ生まれません。


■私のコンサルポリシーは4つあります!

1,良い仕事をしようと思えば、70%の経営者の方に好かれて、
  30%の方に嫌われているくらいが「本物のコンサル」と思っています

   上記に書きましたいろいろな経営者の方のあり方が、すべて契約時に
わかっているわけではありません。
契約履行中の数か月後、数年後に現れてくることもあります。

私は、何度話しても変わらない、頑張らない経営者の方は、こちらから
契約破棄を申し出てきました。
そうして、コンサル収入を削ってでも、ポリシーを曲げずに来たからこそ、
今があると思っています。

ですから、私から嫌われた人、評価が低い人などは、私に対して当然に
自己防衛のために、私を良い人とは言ってくれません。
ですから、
コンサル業は、好かれて何ぼ、嫌われて何ぼ!の世界と腹をくくって
います。

  
2,契約先の経営者の方と同等の立場と理解してわかってくれる相手と
  契約する!

  
お金を頂く限りは、相手の経営者の方を尊重します。
それは、コンサルとしての信条と思います。
そして、訪問し面談の時は、支援する立場ですので、席の上座に
座るようにしています。

(*これは経営者の方が上座に座ると、コンサルを部下目線と同じに
 感じる経営者がいるための事前の防御策です)

お互いに尊敬しあっての仕事が業績の向上につながると思っています。


3,お金目的では契約しない、どんなにお金を必要とする時でも
  「人物の良さ」で契約する!

  一番難しいけれども、一番守らなければいけないのはこれです!
良い仕事をして、良い評判を頂き、過去や現在の契約先から紹介が
あったり、過去の取引先業者の方から、契約候補の案内があったりする
のは、ブレない姿勢が長く続くことで出てくることと思います。

僕は、いつも、「ステーキから目刺しまで」と思っています。
儲かる時は、ステーキや高級焼肉でも、儲からない時は、
じっと我慢して、干物の目刺しを炙ってたべることで良いと思います。

1年間の気温に応じて生きるみたいなものです。
暑い時は熱いなり、寒い時は寒いなりです。これが当たり前と思います。

お金を目的だけにした契約は、
人と人の交流でなく、クールなビジネスライクな事だけだと思います。
また、利害が対立すれば、すぐに破綻します。


4,最後に、何があっても素直に受け入れる「心の持ち方」が
  必要ではないかと思います

  
常に良い仕事をこなせる「自分」を作っておくことが必要と
思います。
ストレス最小限の脳と、健康な体です。


5,24時間、365日生きてることが、すべて「学ぶ機会」と思います!

  昨年からnoteさんの投稿を始めました。
まだまだですが、約年間6万絵人の方がご覧になっています。
今年はyoutubeを始めようと思って勉強中です。

街を歩いても、両方の店頭のメニューを見て歩きますし、雑誌で見つけた
よさそうな店舗は、店名・住所を写メしますし、
人通りを見ても、自然と客層分析データをしていますし、
料理が目の前にそろうと、器と食材と盛付が頭に入り、食材原価率メーターが回り始めます。

でも、すべて、仕事でなく、「遊び感覚」です。
遊び感覚だから、何十年と続けられるんだと受け取ってください。

では、あなたは、
どんな経営者の方とお付き合いしたいですか?


(了)



  

飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします