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黒字経営店に変えるため”極悪非道”コンサルタントでがんばる人が必要です

飲食店経営の光と影

今でも飲食店がヒットすれば、ベンツやBMWに乗ることも決して夢ではありません。少なくとも3年、5年と的を外さない経営をすれば、お金がたまるからです。特に年商が1億円を超え、3億円を超えてくると、お金の増え方が俄然変わってきます。

飲食店につきものは倒産、閉店です。焼鳥店の息子さんが見よう見まねでお好み焼き店を開業して失敗して何百万円も損をした。フレンチやイタリアンを勉強して、故郷で開業したシェフが5年でパンクした。負債は2,000万円を超えていたようです。彼は料理の努力家ですが、経営者としての勉強や自分の奢り心をコントロールするすべを知りませんでした。

私自身、鬼コンサルになれて頑張ったきっかけは、数々のこの倒産劇を仕事の世界で見てきたからです。夜逃げ屋さんと契約をして夜逃げをする人、倒産屋さんと契約して借金を半額支払って清算して、山奥のトンネル工事に旅立つ人など多くの人を見てきました。一家離散などはいつもあります。

なにしろ、飲食店の開業数の90%が開業後10年間で消滅する世界です。(まさに、開業しやすく黒字化が難しい世界です)これを避けるためには、完全黒字化するところまで、お店の業績を引き上げるしかありません。

サラリーマン脱落者のコンサルが同じ脱落者の飲食店経営者と契約して応援する構図です

飲食店コンサルと経営者の2人ともに共通しているのは、「人生は一回きりだから後悔しない生き方をする。できるだけやりたいようにやる。」ということだけです。

改善すべき提案内容を経営者の方に告げて実行を促しても、肝心の経営者さんが障害になることが多々あります。なにしろ、人に使われるのが嫌で、自分の好きなようにやるのが俺流だという”強敵”を相手に仕事をする世界です。

こうしたらもっと良くなりますよと言っても、「努力はしたくない」「頭を使って考えるなんてとんでもない」「そこそこがんばったらそれ以上は頑張らない」「数字は苦手だから見たら頭が痛くなる」。こういう経営者の方たちとお付き合いするわけです。

極悪非道の中身

1,マイナスゼロ決算でも赤字は赤字

飲食店経営では、採算分岐点売上高を超えても実際は黒字にはなりません。なぜなら、銀行返済金や消費税などは利益の中から支払いますから、採算分岐点売上の一つ上のキャッシュフロー分岐点売上高を超えないと貯金が増えないのです。(水面下売上と水面上売上は大きく違う)

コンサルの契約先は、100%改善要素を持つ飲食店との契約です。だから改善項目だらけです。ひとつひとつ解決しても3年、5年はすぐ過ぎます。

そして経営者の方も人間ですから、毎月100万円足りない経営が、10万円か20万円の赤字で済めば、とたんに頑張らなくなります。安心感が大きくなってこれ以上は根気が続かないのです。

でもコンサルの立場では、業績がまだ水面上に顔を出してなければ、運転資金という酸素を毎年必要になる赤字会社ですよ。完全黒字までもう一息がんばってゴールに入りましょと言わざるを得ません。

ここからが極悪非道の鬼になってがんばるコンサルの出番です。

このラインを超えた経営者の方は実に立派に変身してきます。人間、裕福になると、心が豊かになります。途端に従業員想いに変ります。やる気だけのただの人が、やがて本物の人格者になっています。

時として、役目柄、心血注いで鬼になってがんばる時もあります。
コンサルの道もそれなりに険しい。あの時に、もっとここまでしておけばよかったということも、コンサルを目指すひとは体験することでしょう。

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飲食店のサポートをする仕事以外の日々の生活で感じたことや考えたことを綴ります。

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