食べ塾57:けちけち飲食店経営には販促費も削減対象になります!
■昔の販促費予算は3%~5%と裕福だった
私が創業2月目くらいの右も左もわからない時に、商業界さんから頂いた
宝の本です。この1冊を読み漁ることから独学が始まりました。
商業界の初代主幹の倉本長治氏は、「店は客の為にあり店員とともに栄え
店主とともに滅びる」という言葉を残されています。
2020年春に負債を抱えて倒産した有名出版会社です。
そのレストラン用語事典に井上恵次氏が書いている広告費の売上に占める
割合は、通常3%、競争激化のチェーン店で5%と書いています。
■販促費も重要な削減対象になりました
今はSNSや食べログ、ヒトサラ、ホットペッパーなどを利用しながら
純利益を削って投入する「宣伝広告費」を縮小する動きがここ数年増えて
きました。
ほぼコストのかからない、またはローコストで済むWEB系告知販促を利用
することにより、販促費の削減が進んできました。
●20代~30代 WEBからの情報が中心
新聞はほぼ取らない よってチラシはポスティングで行う
●主婦 WEB情報 口コミ情報 無料タウン誌の情報
テレビの情報など
*厳密には20代~30代と40代~50代、60代以上に分かれる
●40代~50代サラリーマン
子育て世代は小遣い2~3万円が多い 500円ランチ族
持ち家があったり子育て完了組は、少し余裕がある
●60代以上 就業者と年金生活者に分かれる
年金生活者も1月に20万円前後以上と15万円以下に分かれる
*いずれにしても外食減少、人口減少、収入減少が進む年齢層
飲食店の売上が「横ばい」または「ゆるやかな漸減」の時代ですから、
絞ることは正当な経営感覚を持っているということです
■私の考える飲食店の実務的な販促費比率
1,売上が厳しいけど、いくらかは予算計上しておきたいとき
「売上高の1%」 月商200万円でしたら2万円/月です。
2,新規開業から1年間
「売上高の3%」 月商200万円でしたら6万円/月です。
3,業態変更や姉妹店を出店した時
「売上高の2%~2.5%」月商200万円でしたら4万円~5万円です。
毎月均等に使うのでなく、効果的な時期に絞って
予測する効果の大きさに合わせて大きく、また 小さく予算を組みます
<コツ>
●人の動きが悪い「非繁忙月」には販促強化しない。しても、販促費は
元が取れない。(かけた費用は回収できない)
●販促強化は、最初の「繁忙月」に行う。
●販促による売上アップ総額の5%を販促費用や例えばサービス品や
商品などに充てると回収範囲内になり、販促利益が残る。
●キャンペーン期間は短くて2日~3日長くて7日間以内にする。
●ロングな販促期間を設けると、必ず集客の中だるみが起こることを
知っておく。
お暇な折にこんなこともちょっと考えてみてください。
(了)