飲食店コンサル養成塾第9回:専門家領域を広げる
起業時から専門家領域を広げる考えを持つ
たとえどの専門家になって起業しても、世の中から「あなたが望む通りのこの仕事があります」とはまずならない。「あなたの専門性に近いこんな仕事がありますが受けますか?」のオファーから始まるのが大半です。
<すべき理由>
●専門度100%の仕事でなく関連した仕事であっても貴重な実績になる
●関連した仕事はそのオファーが来た時点でつかまないといつ来るかわからないので、経験するチャンスが少ない
●本業であっても関連した分野であっても基本的に収入の差はない
●起業後5年目~25年目にかけて、自分の持つ専門度の高い仕事が多くなる。逆に関連した仕事は、知りたくてもなかなかできなくなる。
●今からの優秀な専門家は、「本業」と共に「関連分野」の両方を武器にできてこそ、真価を発揮できる世の中になる。本業だけでは半分しか役に立たない複雑さが当たり前になって来る。(広さと深さが要求される)
引き受け分野が広いほど役立つ専門家になれる
行政がらみの支援機関の方は必ず「こういう案件を受けますかどうしますか」と聞いてくる。意欲もなく、知識もなければ断るしかない。たぶん3度以上断ると次のオファーは半年後、1年後になるかもしれません。
起業した新人コンサルの方は、とにかく選り好みせずに何でも引き受けて学ぶこと。学ぶことで経験値が増え、自らが体内に持つ「成功力」が増幅します。
私の場合、とにかく売上が欲しい、実績が欲しいという想いでがむしゃらにくらいついたため、後年ほとんどの経験が役立ちました。
飲食店は保健所レベルのHaccp加工所を運営すると良い~これも知っていれば支援できます
今の飲食店は、コロナ過よりももっと厳しい売上減とコストアップで経営が危うくなってきている。そこで飲食店が持つノウハウを利用して不足した売上をつくることができる。それは、小さな加工所を店内または近隣に持つことです。
加工なしの食材や1次加工(刻む、捌くなど)された食材を仕入れて、自店で2次加工(1次加工食材を組合わせて加工する)食品をつくる。さらに、2次加工食品を加工して料理を作り3次加工をします。そうして生まれた弁当、総菜、テイクアウト商品、施設用の食事を販売することで、足りない売上をカバー^できます。
独立が成功すれば賞与の何倍もの報酬を得ることができる
勤務者の定年退職が65歳から70歳に伸びつつあります。私の場合は、20歳~40歳がサラリーマンでほぼ年二回の賞与が合計2カ月半相当ありました。
40歳で起業して65歳までの期間は、サラリーマンの平均年収(400万円)の1.5倍~3倍の売上を手に入れられます。
ただし睡眠時間を削ることもしばしばあるので、体が頑丈なのが一番の事業継続保証になります。(暴飲暴食や不規則な睡眠、不摂生は大敵)
*次回10月の第10回投稿テーマは、
「年商の持続はリスキリング(学び直し)で行う」です。
(了)