杉山嵩樹さんが来てくれた!
晴れの3月といってもまだまだ山盛りの雪が残るこの地域。そんなところに隣県とはいえ遠方から元VC長野トライデンツでご活躍された杉山嵩樹さんが来てくれた。きっかけは杉山さんが始めたグラウンドファンディングだった。
OPPORTUNITY(オポチュニティ)というバレーボールクラブを設立するための資金を集めていた杉山さんのクラウドファンディング。『中体連とクラブという垣根をなくして子供達のために!!という本質を第一に、地域、県一体となって子供達を応援していく環境を作っていきたいと考え、スポーツ総合クラブを設立し、子供達の受け皿になることを決意しました。』こんなことが書かれていた。中学校の教師で部活顧問を楽しくやっていた旦那を持ち、変わりゆく部活動の在り方に直面していくであろう息子を持つ私にとても刺さった文章だった。杉山さん自身は部活動で得たものも多く良い指導者の先生との巡り合いもあったと書かれていて、クラブVS部活動ではなくクラブと部活動の共存や架け橋であることを望んでいた。大人たちの対立は子供にとって良い影響与えないし、身近ではなくてもこういう活動をされている方を応援したいなと支援することを決めた。初めは個人レッスンのリターンを選び、ジュニアバレーの仲良しのママたちに教えると「何人かでやってみよう!」ということになりさらにチームレッスンのリターンを選択。そして個人レッスン直前に仲良しの旦那の教え子(長男と仲良しの高校生)もやりたい!というので手渡しで個人レッスン代を当日支払うことで長男と同じ日に個人レッスンを入れてもらった。ゲームだったら抜け出せないタイプの課金の仕方である。
先に行われたチームレッスンでは子供たちのスポーツ活動が時間や人数などで制限されていた中、久々に思いっきり身体を動かせる楽しさが参加メンバーから見てとれた。チーム単位ではなく年長さんから5年生までの7人での練習は普段の練習でコートやネットを使えない1年生3人組も生き生きと活動できていた。わからないことをすぐに質問できる雰囲気を作るのが上手く、子供たちもコミュニケーションを取りながら楽しく活動できていたようだった。そして、最後に質問タイムを設けてくださったのも印象深い。子供たちの質問や言葉に見学していた親も「そういうことを考えてたんだ!」とびっくりした。親の心子知らずと言うけど子供の心も親には全部は見えないものである。最後はVリーガーなんて見たこともあまり耳にしたこともない子供たちから「サイン下さい」攻めされる杉山さん。「サイン書くのなんて久しぶりだわ」なんて言いながらも暖かく応じてくれた。うちの長男はというと(良く言えば)Mr.マイペースなので杉山さんのサイン会には参加せず、ひとりずっと壁打ちしてて「あ、この子こういう子だったわ…」と杉山さんに駆け寄る子供たちとうちの子を交互に見ながらなんとも言えない感情にさせられた。
チームレッスンの翌週に行われた個人レッスン。旦那と長男と次男だけ先に行かせて私は遅れて体育館へ行ったのだが、先に個人レッスンを終えた仲良しの高校生くんとそのママが残って長男の練習を見守ってくれていた。私は楽しそうな長男を見ながらおしゃべりしてばかりで大変失礼ながら練習内容も詳しく覚えていない。次男はとても自由に体育館を走り回っていたし。この様子や杉山さんの練習内容が気になる!という方は杉山嵩樹さんかOPPRTUNITYさんのInstagramに掲載されているので是非ご覧になってほしい。続きはWebで!みたいな誘導でアレなんですけど。
長男と高校生くんはとにかくバレーボールが好きで、特にここ最近週末はいつも一緒にこの体育館でバレーをしていた。ふたりとも褒められると嬉しくてニコニコしちゃうタイプの子なので、杉山さんのポジティブな言葉掛けでニッコニコだった。これから部活動の在り方が変わっていく中で多くのクラブチームやスポーツ塾が誕生するだろう。そんな中、杉山さんのように部活の良さもクラブチームの良さもわかる人がいるのは心強いのではないか。この先の変化で一番戸惑うのはスポーツをしたい全ての子供達である。部活動が無くなったらスポーツをする機会を失う子供が必ず出てくると私は思う。スポーツしたい子のいる全ての家庭がクラブチームへ入れられるわけがないし。部活動とクラブチームが対立ではなく共存できるシステムができれば、大人の都合でスポーツする機会を奪われる子が減るのにななんて、ニコニコでバレーボールをする長男をニコニコしながら見ている高校生くんを見ながらそんなことを考えていた。