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今朝平遺跡 縄文のビーナス 43:赤く染まる白い石
愛知県道豊田市上八木町の日陰橋から足助川に沿って走る県道33号線をさらに下りました。
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日陰橋から33号線を下っていると、1.9kmあまりで、33号線と足助川が最接近し、直接33号線上から足助川を見下ろせる場所に出た。
その川床には自然石で堰ができており、そこから滝のように40cmほどの高さの白い水が落ちていた。
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この自然にできた堰の幅は2.5mほどだろうか。
自然にできた堰から足助川は右にカーブを始め、10mも下だらないうちに水面幅は6mほどに広がり、そこに左岸(下記写真向こう岸)から白っぽい巨石がこちら岸に向かって突き出ていた。
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ここまでに川床に存在する石としては最大で、こうした白っぽい石も初めての遭遇だ。
この地域の白っぽい石はカリ長石(カリウムを主成分とする鉱物)・石英・長石(陶磁器の原料となる)からなる優白質の火成岩、もしくはカリ長石をほとんど含まない優白質の深成岩である可能性が高いようだ。
元は角の多い石だったようで、現在は全ての角が取れており、上面には2ヶ所の小さな水壺ができており、二つの水壺は水路でつながっている。
自然にできた堰から落ちた水は何度も白い泡となって、自然石から落ち、この巨石の前で最後の白い飛沫を上げ、静かに収まり始めていた。
この巨石のすぐ下流では水路は静かに流れていた。
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左岸(上記写真向こう岸)には上記巨石に続いて、同じ岩質の石が平坦になって下流に続いている。
同じ石が水没している部分では赤っぽく染まっている。
こうした現象はアルカリ質を含む石と酸性である水が反応して起きる場合があるようだ。
上記写真右下のコンクリートブロック(アルカリ質)の護岸壁面も見事に赤く染まっていることからすると、この部分の足助川の石にはカリウムを主成分とするカリ長石が含まれているとみていいのかもしれない。
ここから10m以内で赤っぽい川床は姿を消すが、消えた部分が上八木町と川面町(かわもてちょう)の町境になっており、足助川と33号線は川面町に入った。
川面町に入ってさらに33号線を下ると、足助川に人為的に巨石をカットして滑り台のようにした川床で白い飛沫が上がっていた。
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この部分の石も地は白っぽいようだが、露出面は黒ずんだ紫色に焼け、水の当たる部分は赤く染まってはいないので、カリ長石を含まない深成岩なのかもしれない。
この部分を下流側から見下ろしたところ、もはや滝と呼んでもいいものであり、白い飛沫の落下した部分は広がっており、やはり滝壺と呼んでもいい地形になっていた。
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人為的にカットされた岩に見えた滝の両側の石も自然にできたものに見える。
滝の部分から、さらに820mあまり33号線を下ると、足助川に架かる低いコンクリート製の欄干を持つ橋の脇に到達した。
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橋名は白いプレートで親柱にはめられているのだが、文字が消えてしまっていて読めない。
ひらがな表記のネーム・プレートの下3文字が「…ちばし」であることだけ読み取れたが、ほかに情報が無く橋名が確定できない。
橋幅は5mほどあって広く、大型トラックでも軽く渡れそうな橋なのだが、橋の脇に「大型車両通行禁止」の看板が出ていた。
老朽化したことから「通行禁止」になったのかもしれないと考えたのだが、後書きに紹介したような理由で、大型車両は通り抜けできない道であることが判った。
さらに『林道川面線』の注意書きが出ていた。
この橋が林道川面線の入り口になっているようだ。
上記写真向こう岸(左岸)には高さが5mくらいあるプレーンな石垣が組んであり、神社の玉垣のような柵が巡らされているのだが、神社ではないようだ。
この不明橋の上から上流側を見下ろすと、変わらず自然の階段状になった川床を白い飛沫を上げた水流が落ちていた。
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通って来た滝の部分までは足助川に見られなかった完全に角が丸まった石が主になっている。
一方、不明橋下流側を見下ろすと、川床は一変して赤っぽく染まっていた。
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上流側のような階段状の川床は一時的にすっかり姿を消しており、平らな川床が広がっている。
しかし橋の下に一部が掛かるように、赤っぽい巨石が鎮座しており、この石を迂回した水がやはり白い飛沫をあげて流れ落ちていた。
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林道川面線の行く手を調べてみたところ、山の中を通って、33号線で通り過ぎていた百々橋(どうどばし)に通じていることがわかりました。ただ、この林道をスクーターで辿ったYouTube動画を観たところでは、特に観るべきもののある道ではないようです。
https://youtu.be/tbkIxidi45c?si=P28px2xgGQYTHH7U
路面も、私のオフロードスクーターではむしろ走りにくい道で、熊と遭遇したら1瞬で追いつかれる(熊は短距離なら時速80kmで走る)と思われます。