
「現代物理の展望」放送大学大学院の単位を取ろう②
放送大学大学院の科目,「現代物理の展望」です。個人的には,やっぱ専門の科目は難しいー!という感じです。
1 現代物理の展望’19
媒体…ラジオ(インターネット視聴可)
分野…自然環境科学プログラム
講師…岸根 順一郎 松井 哲男
通信指導
記述式テスト
4つくらいの問題から1つ選択する。計算ものだったり記述ものだったり。どれも簡単にインターネットで出てくるような問題ではないので,しっかり勉強していないと自力では大変(私の場合)図書館などで参考書籍その他を借りて勉強してなんとか解答できた。あんまり物理はしっかりやってないからきつかった…なんとか行けたのがザックール・テトローデの方程式がらみの問題でした。
長くなる場合は手書きじゃなくてもOKということでした。
普通に手書きしたくないですコレは…
単位認定試験
マーク式テスト
ですが,なめてかかるとこちらもやられます。計算結果や正誤問題ですがしっかり理解していないときつい。通信指導の残りの問題や練習問題,過去問での勉強もしっかりしておきましょう。
教科書
298ページ
【分担執筆者】
小玉 英雄
川合 光
家 康弘
金子 邦彦
そうそうたるメンバーの教科書で,そうそうたるメンバーの講義が聞けるというだけでもすごいですよね。
「ミヤモト個人的なレビュー」
難易度…☆☆☆☆☆
アベンジャーズ度…☆☆☆☆☆
なめるとヤバい度…☆☆☆☆☆
2 概観
「展望」というからには,全体をザーッとやるくらいだろうなと思っていたら,なかなかハードでした。学部の力学や場の物理,量子物理学程度を勉強してきてねとシラバスにはあるので,そのくらいはやっておかないとしんどい。
目次を大まかに紹介すると,古典→相対性理論→量子力学→統計物理→場の量子論→凝縮系→核物理→標準模型→宇宙論→物質→生命→統一理論 といった感じで,確かに物理をかなり最近のところまでしっかり通ってくる。
ラジオ科目というのもなかなか曲者で,「ココの式は読んでおいてください。」「これはすぐにわかりますので」みたいな強者タイム(勝手にそう呼んでいます)があり,ぼーっとしていると置いて行かれます。ちゃんと復習や参考文献必須です。
しっかりやればネットの怪しげ量子力学には絶対に引っかからなくなるでしょう。
本当にすごい方々のお話が直接聞けるのもありがたいし,教科書も(簡単ではないですが)よくまとまっていて読みやすいです。
講義ごとに,分担執筆者=専門の講師の方にバトンタッチして進んでいきますが,最終回で,まさにアベンジャーズのように勢ぞろいしてくれるので,なんだか胸が熱くなります。
ある程度理系の素養がある方にはぜひチャレンジしてほしい科目です。