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ずー
2021年2月16日 09:33
それからすぐに面会時間が終了した。また来るからね。と約束し、強く抱きしめてPICUを後にした。今日の反応は意識が回復したとは言えない。脳波の乱れも改善していないし、手足は動いていたけれど、麻痺や後遺症、薬の副作用の問題だって出てくるのかもしれない。今までの私なら色々考えては悩んだだろう。でも、息子は懸命に生きようと足掻いていた。生きる意志を感じられたのだから、私は信じて支え
2021年2月15日 08:44
でも、信じるって決めたじゃないか。そう自分に言い聞かせ、深く息を吸い、ゆっくりと吐いた。まだ小さな身体だ。倒れてから何日も様々な薬が投与されている。それだけでも体には相当な負担だろう。薬が抜け切っていない、という可能性もあるのではないか、と頭に浮かぶ。「そうですか…。この後はまた鎮静剤の量を増やすのでしょうか?あ、あと免疫グロブリンはもう投与されたのでしょうか?」朝に電
2021年2月14日 09:14
夫と次男が待つリビングへ戻ると、泣き声が聞こえたのであろう夫が心配そうに私を見た。「ちょっと、積み重なった不安を吐き出してきたよ。お母さんに話聞いて貰ったら元気になった!」久しぶりに心から笑顔で答えることが出来た。「そっか…!良かった。そういうの大事だよね。」少しホッとしたような顔で、そう言ってくれた。不安なのは夫も一緒だ。泣き声が聞こえたら、心が掻き乱される瞬間もあっただ