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世界幻想見聞録(7)~間(はざま)のものたち~ 【SS】【 140字小説】【オムニバス】
【はじめに】
これはオリジナル短編小説です。創作1000ピース 第76作品目。
X(Twitter)に毎日投稿している140字小説を複数編まとめたものをnoteにも投稿していきます。
<企画の趣旨について>
Xの毎日投稿(毎朝7時台更新)の方もよろしくお願いいたします。
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各140字小説の区切りがわかるように、引用表示でお送りします。140字×2で280文字小説になっているものもあります。
彼の背中には鱗がある。
竜族の通過儀礼で、成人になる時に、刃物で鱗のように彫るらしい。
聞いているだけで身の毛もよだつが、祖先が龍であると信じている彼らにとっては大事な儀式だ。
もちろん彼は人間だ。しかし、ヒレのような大きい耳と、優雅に泳ぐ姿を見ると水竜だったんじゃないかと思う。
閻魔姫を知っているだろうか。
地獄に棲む鬼人の父と人間の母との間に生まれた少女だ。
魔封じの力を持つ母親は鬼人の力を封じ込めようとし命を落とす。魔封じには成功したが、鬼人の力は赤子に受け継がれてしまう。その赤子が閻魔姫だ。
人間に育てられた彼女は人間の罪人を喰らって生きているらしい。
閻魔姫の力を封じ込めるため、彼女には魔封じの婿があてがわれる。
姫に生命力を奪われてうまうため、魔封じの才がある少年が探し出される。
閻魔姫は自身の体に宿る鬼人の力を封じているため、短命で人生を終えるのだが、姫と魔封じ婿の子孫が閻魔姫として今も存在し続けているようだ。
Xと連動中! 12月23日(予定)まで毎朝7時台更新中!
https://twitter.com/387_milkyway
*** 創作1000ピース ***
たくさん書いて書く練習をするためにまずは1000の物語を書く目標を立てました。形式は問わず、質も問わず、とにかく書いて書いて、自信と力をつけるための取り組みです。
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