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stargazing
P.S.
ほんとうはどこにも、消えようがなかったってこと
*✴︎⚪︎
想像のなかのあなたはずっと違っていた
目を開けたまま
目を閉じていても起きていてね
眠ってしまったら、もう
帰れなくなるから
ここまでおいでよ、と
聲がする
間抜けなわたしは
ノコノコと
その星の輝きについていった
朝が来たら見えなくなった
響きがあなた?
それともヒビの入ったこのグラス?
ヒビの入った鏡
割れた
窓が空
don't be down
あなたがいなくなっても
わたしは笑っている
そう決めていたから
あなたなしでも大丈夫
自分の生を誰かのせいにしたり
そんなことは、もうしない
だって自分の責任だから
そう、自分で全部選んで決めてきた
どんな風に見えても
いつだって、本当に幸せにできるのは
自分だけなんだ
だから
あなたが何処にいたって
輝いていよう
いつか、あなたが見えなくなっても
その時ほんの僅かでも
例えば頬をなぜる風の様
baby's breath
私があなたにとって
居ても居なくても同じいのちなのは
わかっている
でも私の願いは
あなたがいたから生まれた
あなたのその声を聴いて
はじめて目を醒ました
どうか笑っていて
誕生日、「悪いよ」なんて言わないで
みんなお祝いしたいんだよ
大好きなんだよ、あなたのこと
私も
だから、どうか
幸せであれ
私の一番の願い事
今日気づいたんだ
わかったんだ
あなたの腕のなかで泣きたい
その胸に抱かれて
water lily
avant
あなたの骸を私が拾う
無垢だった心はそのまま
骨の白さに表れている
こんなところに隠れていたのね
肉を剥いで
やっと見えてくる本音
昔は怖かった
虚しさと嘘だけが顔を見せ
その奥にはもっと
膿んで黒ずんだ何か
得体の知れない恐ろしいものが
みっちりと、
そうやって暴かれる日を
いまか、いまかと待っているんじゃないかと
可笑しいよね
今なら云える
ただ、信じればよかったの
そして