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新たな視点で魅せてくれた「青天を衝け」に感動 週刊TV視聴録 7月前半

平常運転に戻ります。7月に入り刺さりまくったバラエティにはなかなか出会えず、この週末3日間は櫻坂46と日向坂46のW-KEYAKIFESに完全に頭が行っていた。

イベント自体は富士急で行われていたが3日間通してチケットは全落・・・。2020年2月ぶりの有観客再開を見届けたかっただけにかなり落胆したが、今回は配信があったため本当に救われた。

今後キャパも回復して100%有観客になった場合配信の頻度ってどうなるんだろうか。チケットの申し込み数を見ながら実施の有無を決めると思うけど、配信の敷居は確実に下がっているので、重要なイベントはなるべく配信をなくさないでほしいと思う。

青天を衝け 7月11日放送分

そんなライブに浸っていた日曜は見る番組が多く、寝る直前か月曜日に取り貯めした番組を見るが、今週の青天を衝けは特に面白かった。

大河は基本武士の視点で歴史の流れを追っていく作品が殆どの中、渋沢栄一を主人公とする今作は渋沢の商業目線と、準主役の徳川慶喜による武士・幕府目線の双方を絡めて複雑な明治維新の流れを追っていくという所にこれまでと違った面白さがあると思う。

今週で22話目となり、農家時代編、一橋時代編を経てパリ編がスタートした。内容としては渋沢が徳川昭武の随員として1867年のパリ万博に帯同するという話で、武士の海外遠征という響きだけでもうそりゃ絶対に面白い。

学生時代に歴史の教科書に載っていたピラミッド前の武士の写真を始めて見たときはその浪漫溢れる状況にワクワクしたのを覚えている。

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※この写真は1864年のもので渋沢は居ない

1867年のパリ万博が舞台ということだが、今回はこれがVFXを使った視覚効果でしっかりと再現されているのだ。全裸監督でもVFXでの90年代の渋谷再現に度肝を抜いたが、NHK大河といえどNetflix作品ほど予算が無い中で、かなり高いレベルでこれを実現していた事に驚いた。

ストーリーも、異国の作法に四苦八苦しながら、パリで起こる幕府と薩摩藩の軋轢を描いたりと、これまでに見たことのない視点での展開が非常に面白かった。特にドラマを見ているのに視点がパリになるだけで日本国内のあれやこれやが小さな話にさせるような錯覚をさせる魅せ方が見事だ。

あと何話で渋沢が日本に戻るのか分からないが、その時にはおそらく自分も日本戻りたく無いな・・・って思いながら見ているんだと思う。


ナスD大冒険TV 7月9日放送分

この番組はテレビ朝日の社員友寄 隆英(通称 ナスD)が本気で無人島0円生活に挑むサバイバルドキュメントということで、黄金伝説をよりガチにした感じの番組となっている。

この番組も今回の企画が3つ目で、最初はヒマラヤ山脈奥地に密着取材をしていたドキュメント寄りの番組だった。しかし2つ目の企画では周りにサメが生息する小さな小島に小屋を建て、サメをモリで捕って、ひたすら一人で一匹をいろんな料理にして食べきるというなかなか頭のおかしい企画をしていた。

そして最近始まった3つ目の企画が冒頭の無人島0円生活だ。黄金伝説や、アイ・アム・冒険少年等でも無人島企画をしているが、当然タレントが行うため、ある程度の演出や制限ありきでの企画となるが、この番組はもうナスDが半分趣味だろっていうレベルでやっているため、ディスカバリーチャンネルでやりそうなサバイバル実践編の内容になっている。

ナスDのサバイバル知識もとてつもなく、毎回TIPS的な情報が沢山入ってくるのも面白いし、バラエティにありがちな絶対絶命のピンチ的な演出もほぼなく、淡々とサバイバルを楽しんで進めていくのが逆に見心地が良い。

ただ、前回のサメ島企画では最初の数話でサメを捕って、10週以上はひたすらサメを食べていたので、そんな展開になっちゃうのだけがちょっと心配だ。


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