あっという間に50万部売れた本の誕生日~『人は話し方が9割』の秘密 #2
ども〜。
すばる舎営業部の原口です。
前回に続いて、noteを書いてみます!
お手柔らかによろしくお願いします!
前回はこちら↓
ベストセラー『人は話し方が9割』(永松茂久著)がおかげさまで、2月15日の増刷出来で、60万部になります。
すげー!
自分でいうのもなんですが、全国どこでも売れていて、本当にすごいと思っています。
で、あらためて「なんで売れたのかな?」と考えてみたのですが、
ひと言でいうと、
僕の情熱です! 熱意です! 気合いです! パッションです! いえあ!!!!!
……もあると思うのですが、真面目にざっくりいうと、
・この本の売上、実績をつくることに全集中した。
・永松さんは人気の著者さんなので、最初はファンの方が購入すると予想。そして、本の実力を知るために、発売から1か月以上経ったあとの売上を作っていけるかが勝負だと思った。
・発売から時間が経つにつれて、実績がでるお店、購買客層の分析データがみえてくるので、土日も含めて毎日売上を確認。
・発売から4ヶ月、2019年の年末年始の売れ方で、10万部目指せると思った。
あ! ちょっと休憩いれます。
えーっと……本って、発売前に「どれくらい売れるか」を予想できると思いますか?
正解は……
できません。
最初から狙って売れたら苦労しません。
狙って売れるなら神ですね。ドラちゃんですね。
よく聞くのですが発売前に「これはロングセラーになる!」とか、あれ嘘です。たぶん。
なので、ちゃんと発売後に「どんな人が買っているのか?」「いつ、どこで売れているのか」を検証することが大事なのです。
はい!
では続けます。
・最初はどこにでも置いてもらっても、売れたわけではない。
・いきなり多面展開や仕掛けて失敗したお店も再度トライし、置いてもらったら売れ出したところもある。
・10代〜80代と購買層は幅広く、コアのメイン客層は40代女性だとわかった。
・店頭入口でランキング展開している書店さんを意識して、積極的に営業をかけた。
・社内の営業マンに相談し、協力してもらい、巻き込んでいった。
はい! ブレイクタイムです!
なんか、まるで僕がめちゃくちゃ一人で営業しているみたいな感じに書いていますが、違います。みんなで頑張りました。
僕ひとりではとてもとても、ここまでできません。
みんなに感謝! スペシャルサンクスですね。
……なんか偉そうですね? すみません。
さて、次! いってみましょう!
・ビジネス書以外の棚、話題書などの展開でも売れるところが増えた。それを拡げていった。
・全国紙のみならず、ブロック紙、地方紙も積極的に広告オファーをかけ、地域ごとに連動して売上を伸ばした。
・著者さんに協力していただき、書店同行やラジオ出演もしていただいた。
・コロナ禍で、昨年緊急事態宣言の最中に、JR東日本全線のドア横ポスターの広告を掲載。書店さんは、休業店だらけで、本当に大変で……心苦しくもこの本、1点集中で営業を行った。
・テレビ露出はしたいけど、いきなり大きなメディアに出なかったのがよかった。(理由は長いので、いつか語ります)
ん~
なんか漢字が増えて、
面白くないですね。
新聞広告って高いんですよー。交通広告ってえげつない高いんですよー。
お金をかければ広告打てるのですが、反響がなければ(売れないと)返品されてしまうのです。赤字です。←言い過ぎw
リスク高〜い!!
なので、しっかりと売れている! 広告を打てば売上が伸びるであろう!
と、ちゃんとですねー。
売れている→増刷する→配本する→広告を打つ→売上が上がる→増刷
っていう、戦略を考える必要があるのですね。
上記はまさに、
プラスのスパイラル! カモン!! プラスパ!!
……疲れてきました? もうちょっとお付き合いを(汗)
・ランキング入った書店さんから、ジワジワ売れが伸び続けて、売上も簡単には落ちなくなった。
・書店さんランキングのおかげでTV「王様のブランチ」ランキングコーナー紹介などが増えた。
・書店さんや読者に飽きられないように、増刷の度に帯を変えたり、販促物を変えたりした。
・年間ランキング1位を獲得するために、何度も打ち合わせを行い、みんなフルパワーで営業をかけた。
・ここにきて、まさかの中田敦彦「YouTube大学」で紹介された。
・多くの書店さんで年間ランキング1位を獲得。NHK「おはよう日本」でもビジネス書年間1位として紹介された。
と、長くなりましたが(汗)
ざっくりこんな感じでしょうか?
あっ、上記の順番は時系列ではないです。
細かいこと言うと、もっとストーリーはあります。(これでも削りました。はい)
本が1冊売れるってすごいことで、(1日に200点以上新刊が発売されたりしますので)僕は出版社は売れる本作りを徹底的に考え、追求していくべきと考えています。
著者さんの専門性の高い内容をいかに一般化できるか。
わかりやすく読みやすくできるか。
良きタイミングで世に出せるか。
このタイトル、装丁で手に取ってもらえるか。
などなど。
営業も編集も距離を近づけて、前向きにぶつかり合うべきだし、営業が著者さんに会ったり仲良くしたりしてもいい。書店さんと繋げてもいい。
やはり、当事者意識になれることが重要なのではあるまいか。
そんな気がします〜。
「えー。原口さんって、なんか真面目ですね。チャラいキャラなのに~」
って、ツッコミお待ちしております。
まぁ、いきなりまとめると、『人は話し方が9割』がここまでヒットしたのは、「書店さんが飽きずに売ってくれたこと」「店の目立つ場所で、良い展開をしてくれたこと」です。
そして「本に力があったこと」です。
『人は話し方が9割』(通称ハナキュー)は実力と運を兼ね備えた良書だと思っています。
あらためて、著者の永松茂久さん。担当してくれた上江洲編集長。企画打ち合わせと編集にも入っていただいたOCHI企画の越智さんに心から感謝を申し上げます。いつも本当にありがとうございます。
結論!!
情熱は行動力となり、人を動かし、商品にまで力が宿る。
たぶん。
では、またいつか。
100万部突破したときに、お会いしましょう~!
ありがとうございました!