あっという間に50万部売れた本の誕生日~『人は話し方が9割』の秘密 #1
人との会話がヘタでしんどい
ボクは新卒から出版社で営業として働き、15年くらい経ちます。
何社か転職をして、いろいろと経験をしましたが、人と話すのがヘタクソです。
…営業ですけどね。まずいですよね~。
性格も自称アウトドア派の目立ちたがり屋のパリピですが、話す相手のリアクションが気になってしまうのです。
というか、人と話すのは嫌いではないけれど、ちゃんと伝えられているのか? とか、なんかしゃべらなきゃ! とか、気を遣いすぎてしまって、疲れ果てます(笑)。
大勢の前や、緊張する人の前で話すと自信がなくなります。しどろもどろで、うまく話せなくなったりするのです。
「否定されるのではないか」「何言っているのかわからないコイツ」って思われないか、不安になります。
とはいえ話し方の本を読んで勉強したいとか、そこまでではなかったです。あと、こういう悩みの人いるのかなーって、心のどこかでは思っていました。
人生変えた著者との出会い
以前勤めていた出版社である著者に出会いました。その方はめちゃくちゃ男前で、兄貴分のリーダー的存在でした。
その方のお名前は永松茂久さん。
九州で3坪のたこ焼き屋の行商からスタートし、飲食店経営、出版プロデュースまで行う、実業家であり、今までの著作累計発行部数100万部以上も出されている著者さんです。
びっくりしたのが、お会いして初めての会話が、
「おー大輔! 話は聞いているよ! よろしくな!」
そのときは、永松さんの講演会の日でした。
開口一番、いきなり名前で呼んでいただき、「あー、この方が〇〇さんだから、よろしく〜」「うちのスタッフの〇〇〜」と、どんどん紹介していただき、気付いたら、みんなで講演会後の飲み会でも大盛り上がり。(パリピ的には助かりました!うーっす!)
想像とは違い、永松さんは聞き上手で、親しみたくなる人でした。だからこそ永松さんの周りには人が集まってくるのかー! 納得しました。
その後、お仕事を通じて仲良くさせていただきました。
何度かセミナーや講演会に参加したさい、やっぱり、この人の話す力、人を惹きつける魅力ってすごいな!と思ったのです。
それで、ボクは人との会話、伝え方がヘタなので、ぜひ「話し方」の本を書いて欲しい! と頼んだのですが、あっさりとお断りされてしまいました(笑)
営業が企画打合せに参加して…
基本は著者さんって、編集者とのやり取りがメインかと思います。
でも、永松さんは営業も企画打ち合せから入った方がいい。という考えの方でした。
本が発売した後、営業が著者さんと書店同行したり、イベントしたりはしますけどね。
営業と著者さんが打ち合せしたり、仲良くしたりしてもいいんだ!と衝撃を受けました。(おかげさまで、永松さんとの出会いによって学ぶことが増えました。感謝しかありません)
その時に勤めていた出版社で、永松さんに他の企画の本を何本か携わらせていただいてから6年が経ちました。
新たな企画の打合せをしていたときに、なかなかバシッとハマる企画がなくて、永松さんが「大輔〜、話し方やろうか?」と。
「うぉー! キター!!」と、心の中で叫びました。
ついに約6年越しに、話し方本企画がスタートしたのです。
永松さんがファンの多い方なので、逆に永松さんを知らない人に届くパッケージ(装丁)やタイトルにしたい。永松さんの顔を表に出さないで欲しい。
どこでも売れる本にしたいので、客層が幅広くインショップ型の書店、例えば全国にある未来屋書店さんで売れるようにしたい。
主婦や販売員、パートの方でも買える、シンプルな内容で手に取りやすい本にしてほしい。などなど。
と、打合せで永松さんや編集と意見を出し合いながらボクのイメージもお伝えさせてもらいました。
タイトル案だけで100個くらい考えました。
最初は「好かれる人の話し方〜」とかのイメージだった気がします。
実は永松さんにお会いするより以前に勤めていた出版社で『人は話し方で9割変わる』という本を、しこたま売った経験を伝えました。
営業の力、熱意で売った本だったのですが(当時の編集長に失礼ですね汗)。
永松さんが「それだ!」と。
ストレートに「人は話し方が9割」でいこう!となりました。
そこから、すばる舎の大ベストセラー『人は話し方9割』ストーリーが始まるのですが、長くなったので、またの機会に書かせていただきたいと思います!
…またの機会があればですが(汗)営業部の原口でした。