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人生をうまく生きる「心の持ちよう」を教えてくれる本

 メディア事業部のIです。

 今回は人生をうまく生きる「心の持ちよう」を教えてくれる本『不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方』(中村恒子/奥田弘美 著)をご紹介します。

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 本書は『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』↓↓の続編です。



 1929年生まれの精神科医・中村恒子先生と精神科医・産業医の奥田弘美先生が「老い」について深く語り合う内容となっています。

 中村先生については『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』で波乱万丈の医師人生が描かれていました。長い間医師として活躍されていた中村先生の知見や人生観から「うまいこと老いる」ためのエッセンスが本書に詰まっています。

 奥田先生によれば、前刊の発刊以来、読者の方からたくさんのお手紙が届き、中高年やシニアの方々が老い方に悩んでいることに気づかされたのだとか。

医師としての視点

 本書で特徴的なのは、中村先生が医師として働いてこられて、様々な患者さんとの出会いを通じて、人生観を構築されていることではないでしょうか。
 
 老いは当然のことなのだから、抵抗しすぎると不幸になるだけというのは、わかりますが、延命治療についてもご自身の意見を表明されています。生へのいきすぎた執着が人生をつまらなくしていくという考え方は、どこか仏教に通じるところがあります。

他人と比べない

 中村先生は、他人と比べるのはよくないよということを繰り返し述べられています。「同じ顔の人がいないのと同じように、他人の人生と自分のそれは、違っていて当たり前。」という見出しにはジーンとくるものがあります。長い人生を歩まれてきた中村先生の意見には説得力があります。

心のお手入れも大切

 やはりお二人とも精神科医なので、心のケアの重要さも指摘しておられます。体の健康だけでなく、心も大切にという視点は大切ですね。

 コラムでは、健康的な体や心を目指すためのアドバイスや方法が示されています。

 たとえば、マインドフルネス妄想として「ヴィパッサナー瞑想」のやり方を紹介されています。これは、「自分の心を観る瞑想」なんだとか。詳しいやり方は本書をご参照ください。

 この瞑想を通して心の仕組みを体感し、観察することで、自分の心を苦しめている根本原因に気づく効果も期待できるとのことです。

 そのほか、死への向き合い方についても意見が交わされています。
 
 終活を考える上でも、どのように生きるか考える上でも、あるいはご自身の人生観を高めるためにも、本書からヒントを得てみるのはいかがでしょうか。

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