仕事中の電気工事士

①カナダで電気工事士になった私。

個人経営の某店舗で3年近く働いていました。
技術者はその当時で約2000円の時給をもらっていた。

ひるがえって受付でお客さんの相手と電話の対応をしていた私。
その他郵便や宅配の受送付、荷解き荷造り、掃除で1000円。

時給千円では家どころか車を買うことも出来ない。
結婚して家庭を持ってなど将来の希望も無い。

あるとき店に送付されたという小型の製品が見つからない。
いくら探しても見つからないのでお前が弁償しろと店長。

土曜日は店長によると暇なので受付と技術者はそれぞれ一人で良いと決められていた。技術者はほかの人と交代で月曜日を休み、受付の私は相棒と変わりばんこで休む。

土曜は時にトイレに行く暇さえも無いくらいに電話の対応や受付の対応、
おまけに裏口から大型の荷物が運ばれたり、、、

相棒のカナダ人は凄いと言うべきかさすがと言うか仕事をサボるのがうまい。電話のラインが2回線あるところの1回線のボタンを保留にしたり、
店に客が到着した途端(私の位置からは見えない)コーヒーを作りに消える。

長らく店長に「お前が払え」「お前が無くした」と言われていたが、
最後には「クビになっても払う気は無い!」と言ってやった。

過日店長はその紛失した品を送ったと言う業者からの、空箱をごそごそやっていた。するとその大きな箱の隅から送ったと言う小型の製品が見つかった。

これではっきりした。その品が無くなったのは店長を含めた3人の責任である。もちろん私が一番数多くこなしているので(働き者のため)リスクとしては大きい。

そうは言ってもサボりの天才の相棒が箱から出さなかったかもしれないし、
私に文句ばかり言う店長の可能性もある。私は店長からの謝罪を期待した。

しかし店長は「遅すぎた」と舌打ちをしただけで私にごめんの一言も無かった。店長の頭にあったのは弁償にかかった費用を悔しがるだけだった。
こういう扱いを受けたから絶縁状をたたきつけたのだ!

まあしかしこの3年間に英語能力は飛躍的に進歩した点は感謝しておく。


次なる試練が待っているとは夢にも思わず、、、

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