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「脳」はやっぱり「気持ちいいこと」が大好き

前回、人間が「3日坊主」に陥る原因を書かせていただきました。

原因はわたしたちの「脳」がもつ特性
その特性を人間の性格に例えるならば、「怠惰で、余計なことは避け、隙あらば手を抜き、ミーハーで人と同じことをやりたがり、流されやすく、誘惑に弱い」といった感じ。
実際にこんな人がいたならば、周りからは白い目で見られ、自分の子供であれば親は真剣に悩むと思います。

しかし、これは程度の差はあれ、わたしもあなたも、そして万人の脳が持つ特性なのです。
だから目標を立てても、途中で挫折するのはある意味自然の流れだといえるでしょう。

しかし、そんな脳を持っていても、立てた目標を着実に達成し、得たい果実を得ている人は確実にいます。
昨年大活躍した大リーガーの大谷翔平選手やパリオリンピックでメダルを獲得したオリンピアンの人たちを筆頭に、各界において成果を残した人々、さらには市井においても、希望の学校に合格した受験生や資格獲得者たち、企業でノルマを達成して営業成績を伸ばした人など、数え上げればきりがありません。

もちろん各自、脳力や適正も異なりますので、ひとくくりにすることはできませんが、それでもだらしない脳を手なずけてモチベーションを維持し、目標を達成していく手法には、なんらかの共通点があるのではないでしょうか。

その点に関して、「なぜ、脳はそれを嫌がるのか」という書籍では、つぎのように喝破しています。

成功者の脳で起こっていること (一部を抜粋)

「幼少期から野球の練習を続けていた」というイチロー選手の話は、有名です。
なぜ彼が「続ける」ことができたのか。
幼少期のイチロー少年が、練習中に「できた!」「うまくいった!」と感じた瞬間。その都度、脳では快楽物質「ドーパミン」報酬(ご褒美)として出ていたはずです。
人は何かを成し遂げたとき、困難を克服したとき、つまり「成功体験」をしたときドーパミンが出ることがわかっています。
ドーパミンが出ると、心地よい状態になります。そして脳は「またその状態になりたい」と思い、脳の中で、行動にまつわる部位の働きを活性化させようとします。そのような傾向を「強化学習」と呼びます。
脳が何度もドーパミンを出したがるのは、ドーパミンに依存性があるからです。強烈に気持ちが良いので、ドーパミンを出すことに取りつかれてしまうのです。
成功体験をいったん体験して脳に刻み込めば、あとは脳がひとりでに強化学習をしてくれることになります。

「なぜ、脳はそれを嫌がるのか」より


ようは、怠惰で楽をしたがる脳に快感を与えてしまえば、あとはひたすらそれにのめり込んでいくということだと思います。
なんだか、怠惰でめんどくさいことは一切やらない引きこもりの子供が、大好きなゲームには何時間ものめり込んでいる情景とかぶってしまいますが、要はそういうことです。

生き物の一番大きな行動原理は
「苦を避け、快楽を得る」
ことです。
わたしたち人間(脳)も例外ではありません。

本日はここまで・・ということで

心柱おじさんの気付き

目標を達成するためには、意志や気合だけではだめ。脳に対する適切なアプローチが必要
人間=脳は動物である以上、気持ちいいことが好き
脳は苦しくても、成功体験を経験することで、快楽物質の「ドーパミン」というご褒美を得ることができる。このドーパミンが怠惰な脳を手なずける
になる。

本日もここまで読んでいただきありがとうございます。
ては、また✋


参考文献


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