5.歌えや 踊れや ぴーひゃららー!神さまたちの宴
インドのKファミリーに2回もお招きしていただいて、カレーライスをご馳走になり、
インドネシアのRファミリーにもお招きしていただいて、インドネシア料理をご馳走になり、
我が家にも、是非いらしてくださいね。という言葉を実行にうつすべく、考えに考え、
は!っと閃きました。
もうすぐ、中秋の名月。
日本の月を愛でる文化をいっしょに楽しもう。
さっそく、インドのKファミリーと、インドネシアのRファミリーにお声がけすると
とても喜んでくださいました。
さあ、宴の計画です。
ワクワクしたのも束の間、
すぐに、迷宮にはいります。
イスラム教のRファミリーは、豚肉を使わないようにすれば良いとして、
ヒンドゥー教のKファミリーは、ラクト・ベジタリアン。
一斉に食卓を囲んで、<みんなが食べられるもの>って、いったい何を用意すれば良いのかしら。
悩みに悩みつつ、考えだしたのは、
無謀にも、カレー王国のファミリーのみなさんに、ベジカレーを!
それから春巻き、ポテト、サラダ、海苔巻き、お団子、フルーツ、などなど。
ベジカレーは、残念ながら不評な感じだったけれど、
それ以外の食べ物は、みなさん、ふむふむ、と召し上がってくれました。
よかった!
ギターをかき鳴らし、歌を歌い、
手帳にスケッチした絵を見せてくれて、
お仕事のこと、子どもたちの学校の話、
さまざまなお話に花を咲かせて、
最後に、「神さま」の話になりました。
みなさんとお話しているリビングから続く畳の部屋には、
私のちいさなマイ祭壇を設えていて、
春頃に横浜みなとみらいで開かれていた、
草場一壽さんの陶彩画展にて、
日本の神さまのポストカードを額に入れて飾っていました。
そして、また、直前には、
尊敬してやまない、山元加津子さんこと、かっこちゃんの
初監督映画「銀河のしずく」上映会のため、仙台へ出かけ、
その際に、かっこちゃんが心訳された、手のひらよりも小さな般若心経のお経本や、ティンシャなども、マイ祭壇に置いていました。
我が家は、特定の宗教は信仰していないのだけれど、
<祈り>の空間や時間が清々しく心地良くて、
まだ、幼かった次男坊といっしょに、毎朝マイ祭壇の前に座り、
般若心経をとなえていました。
草場さんのポストカードは、
虹色の龍神、弥勒菩薩、聖観音菩薩、弁財天、アメノウズメ、、、
インドの朗らかファミリーKさんは、
とても興味深そうに、マイ祭壇をのぞいてくれて、
私が、
「これは、弁財天さまです。サラスバティですね。そして、これは、弥勒菩薩さま。・・・」
と紹介しようとすると、にっこり笑って、
「知っていますよ。だって、インドから・・・」
「あ。。。ほんとうだ!ほんとうにそうですね^^」
私も思わず、にっこり。
すると、インドネシアのRファミリーもニコニコ。
お腹にいる赤ちゃんの名前は、弥勒菩薩、マイトレイヤーにちなんで決めていることを教えてくれました。
なんと、なんと!
それから、インドのKさんは
般若心経の本を指して、「これは、なんですか?」
説明すると、Kさんは、うやうやしく、お経本を持ち上げると
彼の額にあてて、敬意をあらわしてくれました。
みんなが大切にしている空間、ものこと、意識、、、神さま
我がことのように、大切にしてくれる姿が
とても尊くて、ありがたくて、
胸がじーんと震えました。
さて。楽しい宴もおひらきとなり、
同じ棟に住まう、
インドのファミリーと、
インドネシアのファミリーと、
私たち日本のファミリーは、
お月さまに照らされながら、それぞれのホームへ
帰っていきました。
私は、心地よい疲れの中、
やさしい気持ちが胸いっぱいに広がっていくのを感じながら
しばらく寝つけずに、お月さまを見上げていました。
それから、数日後。
朝、目覚めると、とても不思議なことが起こります。
今から考えると、なんてわかりやすく全てがつながっているのでしょう!
と、感動するのですが、
そのときは、何がなんだかわからないままに、
でも、とても大きな安心感の中で、
まるで龍の背中にのって、流れのままに飛びまわっているような不思議な感覚。
また、綴ります。
読んでくださって、ありがとうございます!
愛しい日々を。
また明日。
咲多美唯喜