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[鳥越神社+兜神社+平将門首塚+神田明神+筑土八幡神社+水稲荷神社+鎧神社] 平将門 北斗七星めぐり
東京ほど様々な結界が張られている空間はないというほど、時空を超えて、先人の手により守られてきた土地は他に類がなく、その中でも、平将門公にゆかりある北斗七星ラインには、自分を信じる力を呼び起こすエネルギー源が宿っており、常に霊魂へつながるエネルギーが解き放たれています。
古来中国では、宇宙の中心となる天帝を守る星として北斗七星があり、その北斗七星が人間の寿命や運命を決めていると考えられていました。その考えを引き継いだ日本でも同じように宇宙の中核にある北斗七星へ長寿や福寿を願ってきました。
北斗七星といえば太平洋戦争へ行った父を思い出し、
「遠い国から祖国の家族が恋しいときには北斗七星を探したらいい。北斗七星はどこにいても、同じ形で、同じように見えるから・・・。
同じように(父や母も北斗七星を同じ気持ちで)見てるから。」
と、庭先から見える北斗七星を仰ぎ見ながら、単身アメリカへ留学する私に話してくれた記憶が昨日のように蘇ります。
そのせいか、今でも星が見える夜は北の空に北斗七星を探してしまうのが私の癖です。
「自分の進む道が見えない」、「私はなぜここにいるの」、「私が生きている目的は・・・」といったように今の自分の在り方に、不確かな気持ちを抱いている方は是非、将門さんゆかりの北斗七星ラインを遍路してください。
また、どこからともなく襲ってくる不安に押しつぶされそうになる時には、将門公の首塚へ足を向けてください。
靄が消えていくように、自分の迷いが溶け出し、そしてひらめきという直感を通して、自分の根源につながる道が見えてくると思います。
鳥越神社(とりごえじんじゃ)ー 東京都台東区
ご祭神に日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀り、天児屋根命(あめのこやねのみこと)を相殿にもつことより、天照大神を守護する古社として知られている。
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毎年6月に行われる「鳥越祭り」は神田祭と三社祭とともに「江戸三大神輿」と称され、中でも千貫神輿(せんがんみこし)は元祖とされるぐらい大型の神輿として人々を魅了する。
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鳥越神社へ訪れると同時に雨が降り出し、まさに天水として神様より幸福のお出迎えを受けました。あっという間にその雨も止み、空には太陽が顔を出し始めたかと思うと、セミがミーンミーンと泣き出しました。
神社へ行って本殿や拝殿を前にして急に小雨が降り出したりする場合は、必ず神様が「おかえり」とお出迎えをしてくださっているサインです。しばし雨に打たれながら、神様からの祝福を体いっぱい、心いっぱいに受け取ってください。そしてその記憶を魂に焼き付けてください。その記憶はとても大きなエネルギーとして私たちを支えてくれます。
兜神社(かぶとじんじゃ) ー 東京都中央区
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)をご祭神に、大国主命(おおくにぬしのみこと)と事代主命(ことしろぬしのみこと)を合祀する東京証券取引所の守り神と言われている。
大国主は大黒天として、事代主は恵比寿として、更には倉稲魂はお稲荷さんとして金運を招き入れる最強の神々が鎮座しているといっても過言ではない。
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境内には兜岩という、戦いに勝つことを祈願した岩として、凱旋帰国の際に記念に兜を埋めた岩として、更には平将門から奪い取った兜を記念に埋めた岩といったように所説、様々である。
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簡単に辿り着けそうで辿り着けなかった神社として、とても記憶に残っています。地図が指し示す方向に行けど、逆に歩いていたり、曲がる辻が違ったりと、道に迷うというよりかはむしろ、辿り着けないようでした。
そういう時は、大きな深呼吸と、空を仰いで、「連れて行ってください」と身を大きな力に委ねることです。そして、柏手を2回たたいて、心機一転やり直していくと、絡まった糸がほどけるように目的地へ向かうことができます。
こういった事象が起こる時は、神様が私たちに、私たち自身が自らの力を信じているのか・・・と再度試されているのかなと思います。焦らず、苛立たず、神様のちょっとした悪戯を楽しむぐらいで、その辺をグルグルしてみるのもいいかもです。
平将門首塚(たいらのまさかどくびづか) ー 東京都千代田区
桓武天皇の子孫とされる平将門は平安中期に活躍した武将であり、関東地方で新国家の独立を宣言したため、朝敵となり討伐された。将門の首は京都でさらし首となったが、その3日後には無念の死を遂げた将門の首は目を見開くと白い光を放ち、東の方角に飛んでいったとされ、それが今の首塚である。
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土地の開発により将門首塚を移動させようとするが、その度に疫病や大地震といった天変地異が襲いかかり、将門怨霊の祟りだと今でも恐れられている。また首塚周辺のビルでは、首塚に背を向けた形で席を配置すると祟られるなど、将門の祟りは今もなお信じられている。
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折に触れて訪れる土地といえば、将門首塚です。
訪れる度に受け取るメッセージは正に「自分を信じる」という言霊が心に浮かびあがってきます。
ある時には、足下から頭上を抜けるように真っすぐな光が天高く伸びている一光が見えたり、足の裏から地面を突き抜けて緑の根っこが伸びているイメージが浮かんできたりと、将門塚へ行く度に、光のエネルギー柱が見えるため、訪れることが楽しみになっています。
ちなみに朝廷との折り合いが悪かったということで、将門塚と皇居を同日に参拝することは避けた方がよく、また将門霊魂を鎮静するために成田山 新勝寺が天皇の勅願により創設されたため、皇居と同様に、同日に訪れることは避けた方が良いです。
神田明神(かんだみょうじん) ー 東京都千代田区
大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、そして平将門(たいらのまさかど)を三柱にもつ神田明神は江戸城の表鬼門として江戸一帯の平穏を守ってきた。
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大己貴命は大国主という別名から商売の神様である大黒天を指し、また少彦名命は大国主とともに国づくりに励んだ神様として、農業技術の促進をはじめ、国土開発技術の発展、そして医療技術の躍進を促す神様として知られている。
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神社を訪れた際に、たまたま婚礼の儀があったり、本殿ないし拝殿にて祝詞が奏上されはじめたりと、偶然かなと思われるような祝い事に出くわすときがあります。それは、ご祭神をはじめ、龍神様といった八百万の神様たちが私たちの惟神の道への訪れを祝福してくださっているのです。
そんな出来事が起こった時には神様に向かって、「今日、ご縁をいただき、無事、ここまで到着することができました。ここに来れたことが、うれしいです。ありがとうございます。また、来ます。」と心の中でつぶやくようになりました。
筑土八幡神社(つくどはちまんじんじゃ) ー 東京都新宿区
八幡とあるごとく、ご祭神には:応神天皇とその母 神宮皇后、そして父の仲哀天皇が祭られており、江戸時代には平将門を祀る築土神社が横に並ぶ形で鎮座していたといわれている。
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その昔、八幡神を信仰する翁の夢の中に、「われ、何時が信心に感じ跡を垂れん」と神霊が現れた。翌日、身を清めようと井戸へ行ったところ、その傍にあった松の木の上を細長く旗引く雲がかかり、その中から白鳩が現れて松の梢にとまるという出来事があった。鳩は八幡神の眷属であることから、その止まり木を神籬として注連縄を張り、八幡神を祀ったことが筑土八幡神社の謂れとされている。
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筑土八幡神社本殿を背に空を眺めると、境内から宇宙へ拡がるように、突き抜ける空間があります。類のない貴重な空間です。
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この空間に身を置くことで、もやもやとした想いや迷い、或いは心に覆いかぶさる靄を払いのけるエネルギーが流れています。
じっくりと空を眺めながら、深く呼吸を繰り返して、この宇宙とつながるエネルギーを身体にいれてください。私はそのエネルギーで眼が熱くなっていました。
一見、さっぱりとした神社のようですが、そのエネルギーはその真逆かもしれません。
水稲荷神社(みずいなりじんじゃ) ー 東京都新宿区
古くは冨塚稲荷や将軍稲荷と言われていたが、霊水が湧き出したことにより、水稲荷神社と改名され、倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)、佐田彦大神(さだひこのおおかみ)、大宮姫大神(おおみやひめのおおかみ)の三柱をもつ。
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霊水は眼の病を治癒することが有名となり、また火難除けとして消防関係者も多く訪れるようになり、ひいては水と稲荷が掛け合わさり水商売の神様としても広く知られるようになった。
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水神社の鳥居前で、一瞬、中に入ろうかと迷いましたが、せっかく訪れたのだから入ろうと思い、中に入ったところ、急に左の心臓が痛くなりはじめました。
「やはり」と思い、祝詞を奏上した後、その場を去りましたのが、その胸の痛みは続きました。
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この痛みは決して、とりつかれたといったネガティブなものではなく、どちらかというと、お稲荷さんがもっと来てほしい・参拝してほしいという願いだったようです。こういう時は、祓祝詞を奏上して、この願いを光のもとへ、昇華・昇天するお手伝いをしてあげると良いと思います。その方法は祝詞を奏上すること、光の道へお進みくださいと、お伝えすることです。その後、胸の痛みは取れていきました。
寺社仏閣以外でも「この場所はやめた方がいいかな」と直感的に感じるものがあれば、その浮上する気持ちにしっかりと耳を傾けて、従った方が良いです。
この経験を通して、私が私の直感を信じる力が鈍っていることに気づかされました。好奇心と直感とのバランスですが、特にやめた方がいいかなや、気が乗らないな・・・と少しでも感じることがあれば、自分の御霊を信じることです。
鎧神社(よろいじんじゃ) ー 東京都新宿区
日本武尊(やまとたけるのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、そして平将門公(たいらのまさかどこう)といった国造りや国土開拓にまつわるご神体をもつ。
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日本武命が東征に向かったとき、鎧神社に甲冑六具を隠したという謂れや、平将門公の鎧もまた当地に埋めたという伝承より鎧神社といわれるようになった。
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境内へ入るやいなや、太鼓の音色が聞こえてきたため、慌てて本殿へ駆け寄ると、お祓いの祝詞の奏上が始まりました。
この出会いは正に、神様からのお出迎えであり、祝福を受けているという瑞兆です。是非、このような偶然に出くわした時には、お祓いを受けている方と一緒に神様とのつながりを感じてください。
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こういった瑞兆な体験を繰り返していくことで、私は神様に導かれていると確信するようになりました。
私たち人間は、神様と同体(おなじすがた)であり、神物(かみ)であると、祝詞にはうたわれています。その祝詞が作られてから、とても長い時間が経ってしまい、私たち人間は、直感で物を感じたり、観る力が鈍化してしまいました。
縄文土器や土偶をみて、理解ができなかったり、不思議だなと感じてしまうのは、そういった直感視や高次元のエネルギーとのつながりが、うすくなってしまっているからです。そのエネルギーを取り戻すには神様とのつながりを感じる・つながりを持とうとする行動から始まります。
高次元にあるエネルギーへアクセスしはじめると、今まででは考えられないような物事ができるようになり、物の見方も変わってきます。まず、出来ないと思うことが減ってきます。そして出来ると思うだけではなく、すでに行動に移しているので、出来たという結果を体現していくようになります。この体現こそが個々のポテンシャルを伸ばすことであり、神様は常にその伸ばすことを私たちに告げており、助けてくれます。是非、生まれ育った土地の氏神様や今お住いの氏神様へお参りいただき、その土地神様とのつながりを太く、自分のものにしてください。
私たちは高次である宇宙へつながればつながるほど、よりパワフルな引き寄せの法則を体現することができ、ひいては物事を動かすために必要なエネルギーを養います。そのエネルギーをつかみ取るためにも、中今(なかいま)を生きることです。中今とは過去を振り返らず、未来へ望みを託すこともなく、今に向き合い、今を全力で生きることです。高次へつながることは容易いことではありませんが、成し遂げた先には必ず、浄土があります。常に中心は私であり、あなたです。
今を大切にお過ごしください。