見出し画像

『14、書かなきゃいけないことが書いてない。百年経っても読まれる小説の書き方』

長年、小説とは適当に書いて後は読者が勝手に想像するものだと思っていた。しかし、英語でまじで小説を書くようになって、面白いことを学んだ。

私には有難いことにアメリカ人の先生がいらして、私の書いた英語の小説を読んで、ナチュラルな英語に直してくれる。AIには絶対にできない「文学」のコラボレーションを実現している。信じられないくらい直される。

海外に住んでいると、日本語のKindle出版ができないから、英語の小説を幾つか集めて出版しようと企んでいる。

初めて渡した私が書いた英語の小説に、「ケビンはルナと喫茶店で待ち合わせをしました。ケビンがルナを見付けると、彼女は派手な格好をしていました」と書いたら、先生は「え、派手な格好ってどんな格好?」と英語と全然関係ない質問をした。

それで目が覚めたんだけど、ああ、読者って知りたいんだな、と。私は書かなきゃいけないことを書いてないんだな、と悟った。

登場人物の服装等の描写の問題ではない。まあ、描写の問題もあるけど、きっともっと深い表現をしなくてはいけないのにしていない。


私が数年前に書いた小説を、書かなきゃいけないことを加えてちゃんと書いてみた。

ここから先は

3,860字

¥ 200

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?