【共催セミナー連動企画1/4】オンライン×宗教活動編 「仏像もお墓も……お寺にはバーチャルとUIが溢れている」
■寺院経営セミナーの参加者募集中
この度、株式会社366は有限会社縁(鹿児島県)と共同で、4月28日から全5回に分け「寺院経営セミナー」を開催します。
セミナーの詳しい情報と申込みは、下記ウェブサイトを御覧ください。
https://peraichi.com/landing_pages/view/en366
セミナーの参加を検討される方のために、今回から数回に渡って、セミナーの内容と連動した企画をお届け致します。
■オンライン✕宗教活動の意義
セミナーの初回のテーマは、「オンライン✕宗教活動」です。インターネットを使った宗教活動の実践例を俯瞰しながら、その意義を考えます。すぐに実践できる取り組みもお伝えする予定です。
初回セミナーで解説する大事なポイントは、ユーザーとの接点(ユーザインターフェース=UI)とユーザー体験(ユーザエクスペリエンス=UX)です。オンラインで何らかの活動をする際に、この「UI」と「UX」は非常に重要な概念として繰り返し出てきます。この言葉について、宗教家の方にもわかりやすく、ご説明をしたいと思います。
まず、ここでいうユーザーとは、お寺にとっては檀信徒や一般の市民のことです。インターネットを使った宗教活動を考えるとき、UIとは、YouTubeやLINEなど、お寺・お坊さんと檀信徒・市民の方との接点となる方法のことを指します。UIとは、本来形を持たない「情報」や「データ」を人に知覚させ、操作をしてもらうためのわかりやすい操作性、高品質な見た目を持つことなどが大切になります。
UXとは、インターネットを使った宗教活動で檀信徒や市民が得られる体験のことです。
たとえば、寝たきりで介護施設に入所しているおばあさんがいるとします。なかなかお寺に足を運んで法要に参加することができない状況でしたが、お寺がタブレット端末を貸し出し、息子たちが施主となって行ったおじいさんの回忌法要に動画を見ながらリアルタイムで参加。先立ったおじいさんを想う気持ちと、家族と一緒にお寺の行事に参加できた喜びで、おばあさんはたいへん感激しました。
この感激こそが、ユーザ体験、UXです。
■お寺はUIで溢れている
かつてどの家にもあった仏壇は、小さなお寺を各人の自宅に創造したものです。リモートお寺と言えます。お寺には仏像がご安置されていますが、誤解を恐れずに言えば、仏像そのものが尊いわけではありません。仏像は、知覚し難い仏という有り様や実態を、人間が知覚しやすいようにするためのツールです。
教えという概念は抽象的でバーチャルな存在です。それを手にとって見られるようにするものが「お寺のUI」です。仏像はその本質を市民が知覚するためのUI、それによって得られる信仰体験などがUXと言えます。
そういった目線でお寺の境内を見渡してみれば、お位牌やお墓、お塔婆など、お寺はバーチャルを知覚するためのUIで溢れているといえます。
■セミナーでは意義から実践へ
インターネットを使った宗教活動については、全日本仏教会のセミナーでも取り上げられました。
http://www.jbf.ne.jp/info/detail?id=15438
そのメリット・デメリットや大義を論じられていますが、私たちのセミナーでは、意義について議論するだけでなく、実践的な方法論までご提案します。意義を論じる段階は既に終わっていると、私たちは考えているからです。
セミナーはZoomを使ったオンライン開催4回と、海洋散骨と最新型納骨堂を体験する現地見学会の1回で開催します。参加費は、オンラインはお一人3,000円、現地見学会は4,000円となっています。
たくさんのご僧侶のご参加を、心よりお待ちしております。