2008年8月①
時は2008年8月。
ひどく暑い夏やった。
この夏の最大のイベントである、保育園での栄養士の実習が始まろうとしていた。
期間は5日間。
実習先は短大のすぐ近くの公立の保育園だ。
時間は朝の8時から、確か16時まで。
当時山口県から約二時間かけて電車で短大に通っていた私は、どう頑張っても実習開始時間に間に合わない為、短大の寮に住むお友達の、みーちゃんの家に居候させてもらい実習へ通うことになった。
この実習での重要なミッションは2つ。
最終日に子ども達へ出す手作り創作おやつの作成と、食育の授業だ。
創作おやつのほうは、早々に南瓜ケーキにしようと決めていた🎃
それは何故か。
私は小さい頃から南瓜が嫌いだった。
一番嫌いな野菜は何かと言われたら、迷わず南瓜と答えるほど嫌いだった。
私の家では、南瓜料理といえば煮物。
何が苦手かって、あの食感、、口の中がべちゃべちゃになり、口の中も歯も黄色くなる。
そしてあの甘味。野菜なのに甘い。それが小さい頃の私にはどうしても受け入れられなかった。
しかし、その南瓜への苦手意識は短大への進学とともに一変した。
授業で南瓜の栄養価を知り、とても体に良いことを知ったからだ。
あと料理法。
南瓜の煮物しか知らなかった私は、短大へ入っていろんな料理を知り、南瓜のサラダや、南瓜コロッケ、南瓜の天ぷらなどの料理を知った。
中でも私の中の南瓜の概念を覆した南瓜料理。
それは、セブンの南瓜プリンだった!!
甘くて美味しい!!
自分の中で、南瓜の最大に美味しい食べ方を発見したのだ。
そう!お菓子に入れたら良いのだ☆
そんなこんなで、子ども達への手作りおやつは南瓜のケーキにした。
南瓜が嫌いな子どもに、南瓜の美味しい食べ方を知ってほしいという、元南瓜嫌いの私なりの子ども達へのメッセージを込めていた。
学校で試作をし、先生にも食べてもらい、無事にオッケーをもらった。
そして問題は食育の授業。
紙芝居を作って子ども達へ食に対するメッセージを伝えることに決めた。
実習が始まる何週間か前から準備を始めた。
大まかな流れは決めたのだが、なかなか作業が進まない。
こう、、なんか、創作意欲が沸かないというか。。
やり始めたら一気に出来ると思うのだが、なかなかやろうという気になれなかった。
それはまるで小学生の頃の夏休みの宿題のよう。
やらんとっていくら頭の中で分かっていても、なかなか出来ない!そんなかんじ。
そして月日は過ぎ、実習の始まる前日。
まだ完成していない!!!!
明日から実習が始まってしまう!
実習が始まったら1日くたくたになる上にレポートが始まる。
紙芝居を作る時間なんてないのに!
どうしよー!
どうなってしまうのか。。
次回へ続く。
写真は、このボリュームでワンコイン💰です🕺
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