パワフルワードは「大丈夫」
今日はクライアントのセッションが4件入っていて、
クライアントの話を聴きながら本人が変わっていく場面に立ち会える、
コーチという仕事が本当に幸せだと感じている今日この頃です。
そんな中今日のセッションでは
「大丈夫!自信をもっていいんだよ」という声掛けで終わったセッションが2回あって、そしてそれを伝えながら私自身も胸が熱くなる瞬間があったので、今日はコーチが発する「大丈夫」について少し考えたいと思います。
マイコーチから言われた「大丈夫」
過去を振り返ってみると、私自身もこれまでコーチに応援してもらった言葉の中で一番心強かったのが「大丈夫!」という言葉でした。
物事がうまくいかなくて落ち込んでみたり、不安に襲われてこの先「できる」という気がしなくなった時に、
「絶対に上手く行くから大丈夫」
そんな声掛けに本当に元気をもらい、前を向くことができた、と言う経験があります。
「大丈夫」という声がけの効果
「大丈夫」と言う声掛けは実際には効果のある声掛けなのでしょうか?
私はとても効果のある声掛けだと思います。
落ち込んでいる時に心の中で起こっていることは、
・失敗したことへの後悔や自信喪失
・「できなかった」という自己効力感の低下
・これからのダメなんじゃないか、というネガティブな未来予想
こうした気持ちはすべて、自分の心が作り出しているある種の妄想です。
「大丈夫」という声掛けをしてもらうことで、
肩の力が抜けて、ふっとリラックス(我に返ること)ができ、
自分がネガティブな感情や妄想に支配されていたことに気づくことができます。
また「大丈夫」と声をかけてくれるコーチの存在はとても心強く、勇気や元気をもらえることで、これまで後ろ向きだった気持ちを前向きに変えることが可能です。
前向きに取り組むことができれば、何かしらの結果がは必ず伴うもの。
だから「大丈夫」と言う声掛けは大きな効果があるものだと私は思います。
大丈夫を使う時のポイント
一方でコーチが使う「大丈夫」には以下の要素が含まれていることが必須です。
・コーチが心から「クライアントはこの試練を乗り越えると」信じている事
・コーチ自身も何かしらの試練を乗り越えた経験があるこその言葉である事
・コーチの熱意や気持ちがクライアントにきちんと伝わっている事
もしもコーチ自身がクライアントのことを信じることができず、その場を取り繕うだけの「大丈夫」を発していたのなら、その言葉はクライアントには一切響きません。またコーチ自身も試練を乗り越え経験があるからこそ、クライアントはコーチの「大丈夫」を信じることができます。
そして最後に、コーチが心からその気持ちのすべてを込めて発する「大丈夫」だからこそ、クライアントの心の奥までしっかりと届ける事が可能です。
私はこの3つが揃っている時以外に、軽はずみな「大丈夫」は使いません。
だからこそ、心から湧き上がってくるクライアントへの「大丈夫」には自分のすべてを込めてクライアントに伝えています。
このパワフルな「大丈夫」が使えるのはコーチングの場面だけではないでしょう。仲間を応援する、家族を応援する、どんな人を応援し、励ます時にも使える「大丈夫」だと思います。
本当に心のこもった「大丈夫」皆さんも大切な人にぜひ届けてあげてください。