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2024年が明けました──希望だけがないこの国で生きる
新年、あけましておめでとうございます。
このnoteを始めて初の年越しとなりましたので、軽く振り返りをしようかと思います。
本ブログの人気記事TOP3
最初は、いったいどれだけの人が読んでくれるのかな? と思っていた当ブログですが、意外にいろんな方からのアクセスや反響がありました。
現在、記事は大まかに
・データ編
・働き方編
の2つに分かれています。
データ編のほうがアクセスが多いのですが、働き方編のほうがいいね率が高いようです。
データ編の人気記事は以下の通り。
・日本人の年収、中央値は423万円
・20歳代、4割が「貯蓄なし」
・令和版「結婚できない男」は金がない
働き方編はこんな感じ。
・日本では4割強の人がサービス残業をしている
・裁量労働制が「定額働かせ放題」と化している
・ブラック企業から身を守る──「特級呪物」を集めよう
しばらく年末進行で更新できなかったので、年明けからはまたいろんな記事をアップしていきたいと思っています(特にデータ編)。
さて、新年なのでこんな話題を。
無力感に苛まれる若者たち
「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 (平成30年度)」によると、「社会をよりよくするため、私は社会における問題の解決に関与したい」という問いに、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた日本の若者は42.3%。
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各国と比較して突出して低いのがわかります。
「私の参加により、変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれない」という問いに、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えたのが32.5%。
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こちらも低く、自分は無力だと感じている人が多いのが現れています。
社会への満足感も低いです。「あなたは、自国の社会に満足していますか、それとも不満ですか」という問いに、「満足」と答えた人は38.8%(韓国も同様に低いですね)。
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「自国の将来は明るいと思いますか」に「明るい」と答えた人は31.0%…。
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「希望の国のエクソダス」(村上龍/著)の世界かな?
これは満13 歳から 29 歳までの男女を対象にしているのですが、30歳代以降の大人も同様なのではないでしょうか。
何でもあるけど、希望だけがない
「自分が何を言っても変わらない」
そう思っているから投票率が上がらないし、経営者に理不尽な扱いをされても抗議しない。
何度も言いますが、日本でデモやストが起こらないのは、法律や場所による制限が本質的な原因ではありません。
自我が芽生える思春期の頃から徹底的な管理教育をされて、髪型やスカートの丈を教師にうるさく言われれば、「面倒を起こさないこと」が正解になる。
「そのルールは本当に正しいのか?」を考えず、「ルールなんだから従うべき」と、ルールを守ること自体が目的化する。
そして、政治家や経営者がどんなルール違反をしても、何も言わなく(言えなく)なるのです。
「自分が何を言っても変わらない」と若者が考えているならば、それはある意味政治家や経営者集団が狙った通りとも言えます。扱いやすいから。
でも、このままでは日本の異常な働き方は変わらないし、政治も変わらない。
働いても稼げないから、子どもの数はどんどん少なくなる。
「こんな長時間労働はおかしい」「こんなに働いているのに、この給料はおかしい」と言えるにはどうしたらいいか?
抗議できること、声を上げることが希望につながるのでは?
そんなことを今年はブログで書けたらいいなと思っています。