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潔癖×ガサツな“美少年”の青春 ドラマ「コーヒープリンス1号店」 #456

「もう俳優は辞めた方がいいのかもしれない」

トップスターにだって不遇の時代はあり、こんな風に悩んでいたころもある。いまの活躍からは考えられないですが、韓国の俳優コン・ユは、ドラマ「コーヒープリンス1号店」に出演するまでヒット作に恵まれず、俳優を辞めることも考えていたそうです。

<あらすじ>
幼い頃に父親を失い、一家の大黒柱として家計を支える女の子ウンチャン。まとまったお金が必要となったウンチャンは、イケメン男性しか雇わないカフェ“コーヒープリンス1号店”で男性店員として働くことに。
店長のハンギョルは、頭がよく気も回るが、他人に対して関心がない。憧れていた女性が、元カレとヨリを戻しそうになってモヤモヤし……。

顔はかわいいけど、ガサツな女の子・ウンチャンを演じているのはユン・ウネ。このドラマで歌手から女優への転身に成功しました。ツンデレの店長はコン・ユが演じています。

ウンチャンが密かに憧れる近所のお兄さんハンソン役は、「パラサイト 半地下の家族」で一躍有名になったイ・ソンギュンです。

パラサイト8

韓国に行くと、とにかくかわいいカフェがたくさんあります。ブックカフェ、猫カフェといったコンセプトカフェもいっぱい。その先駆け……になったわけではなさそうですが、ドラマのセットとなるカフェも緑に囲まれたアンティークなカフェです。

コン・ユ演じる店長は、いちいち細かくて潔癖な人物。一方のウンチャンは男の子と間違われるほど活発で、というか、はっきり言ってガサツ。ハンソンの元カノは店長の想い人でもあり、と、ややこしい四角関係が展開していきます。

韓国では「キス王子」の別名を持つコン・ユ。このドラマではブチュー感のあるキスを披露しています。

コーヒープリンス1号店2

同名の小説をドラマ化したのですが、20代ならではの悩みや、家族とのぶつかり合いなど、感情を揺さぶるのが本当にうまいなと思います。韓国で放送されたのは2007年。先日、13年ぶりの同窓会が放送されたそうです。コン・ユはもちろん、イ・ソンギュンやキム・ドンウク、キム・ジェウクは、このドラマをきっかけにブレイクを果たしているんですよね。

多くの出演者にとってエポックメーキングなドラマとなった「コーヒープリンス」。コン・ユはこのドラマで2007年MBC演技大賞優秀賞を受賞しています。そんな、ようやく人気が高まった、こっからブイブイ言わせてもらいます!!といいそうな2008年に、入隊を決めます。

ヒョンビンがそうだったように、コン・ユもまた、兵役の前後の出演作に大きな変化がみえます。明らかに、「社会派」作品への出演が増えているんです。

本を読んだとSNSに投稿しただけで炎上し、映画への出演を決めたところで批判され、大変な道のりを経て完成した映画「82年生まれ、キム・ジヨン」が9日から日本でも公開されています。こちらもおすすめ。


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