食通でないふたりが「食事メモ」で実感したメリット
食レポってしたことありますか?
わたしはあります。タレントさんにコメントしてもらう原稿を書いたことがあって、本当にマジでとっても大変でした。
ただ、人生でその技が必要になることは、そうないですよね。だから、毎日の食事も「おなかを満たす」「心を満たす」ことが目的になっている気がします。
でも、アンジャッシュの渡部建さんは、「食にこだわるメリット」を熱く語っておられました。
この記事を読んでから2週間、友人と食事のメモを書き続け、今日は初めてお互いにみせあいっこをしました。
その結果。
食生活が、味付けが、といったことを越え、お互いの性格が見えたのです。「おいしい」を分析したことで発見した、メモの効果について書いてみます。
実践:食事メモ
渡部さんは食事の際、「食材、価格、お店の雰囲気、シェフはどんな人か、何の料理がどんなふうにおいしかったのか」をすべてメモしているそうです。
そこでわたしたちもメモを実践することに。
「しょぼい食生活がばれちゃうな~」
「めんどくさいし~」
こんな風に愚痴る友人は、実は「表現力を磨きたい」と、ずっと言っている人でした。さまざまなトレーニングを提案しましたが、どれも長続きはせず、それでも顔を合わせると「やっぱり語彙って大事ですね」とこぼす。
新R25の記事を教えてくれたのは彼なので、だったら一緒にやりましょうと提案したのでした。
<メモのやり方>
朝昼晩の食事について、何を食べたか・食べてどうだったか程度をメモする。食材の分析や隠し味について書けるレベルではまったくないので、そこは無理をせずに書ける範囲でやります。
<友人のメモ>
6月×日 ランチ
△△店の焼肉
がっつり食いたかったから焼肉。店員が皿を下げるのが早い。あやうくまだ食ってる皿まで下げられそうになる。
6月×日 夕飯
▲▲店の生姜焼き定食
ジムの後なので肉を食べる。ちょっと味が濃い。店員の態度が悪い。
<mameのメモ>
6月×日 ランチ
△△店のサラダ
アンチョビのしょっぱさが強くて、いつも食べ方に悩む。葉っぱ何枚と一緒に食べればちょうどいいのだろうか? 葉っぱのシャキシャキと、きゅうりのカリカリと、たまごのフワフワが混ざっていい感じ。
6月×日 夕飯
▲▲店のお好み焼き
鉄板の上に置いたままの方がアツアツでフワフワを食べられるけど、最後の方はペンペンになってしまう。桜エビは小さいのに存在感があるなー。
語彙のなさについては、いったん置いておいて。
友人:接客が気になる→食事の雰囲気が大事
わたし:食感が気になる→飽きずに食べられることが大事
上記のようなこだわりが見えてきました。
食事メモからみえたもの
お互い、自分のこうした性格について、普段まったく意識していませんでした。が、考えてみると、わたしは少しずつでも違うものを混ぜたがる傾向があります。
食でも、ペンでも、本でも。
今回はペアで実践したおかげで、視点も書けることも、まったく違ったという発見もありました。そして書けば書くほど、書けることが増えてきます。
メモすることで客観性が持て、「自分自身を発見しやすくなった」ことはいえると思います。
記事の中で渡部さんは、「アウトプットすることで、自分の味覚は少しずつ研ぎ澄まされていく」とおっしゃっていましたが、そこまではまだ全然無理です。だから次のみせあいっこは、1週間後にしました。
友人はとにかく、「トレーニングが必要なことは分かっているけれど続かない」タイプ。そこで、梅田悟司さんの『「言葉にできる」は武器になる。』を紹介して、これって同じですよねーという説明も。
本では、「内なる言葉」を育てることで、「外に向かう言葉」が豊かになっていく様子が紹介されています。
それで、何なの? それで、どうしたいの?
それって、本当?
どうしてそうなんだろう?
この三段階で思考を広げたり深めたりしていくのです。
「言葉にできないことは、考えていないのと同じ」こと。だから、わたしたちもまだまだ続けるつもりです。意外にも、彼が積極的になっていることが、一番うれしい効果だったかも。
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