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本好きだったらぜひ読んでほしい1冊

皆さまこんにちは。

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こちらの本を読みました。

激しく同意する部分が多々ありました。

僕の人生には事件は起きない

ハライチという漫才コンビでネタをつくっている方で、澤部さんではないほうの方が書いた本です。

タイトルにひかれて読みました。

私も数年前まではタイトルどおりの生活だったので、とても親近感のあるタイトルです。まあでもたしかに毎日のように事件が起きていたらクタクタになってしまいます。

私の身にも、勤めていた会社がつぶれたり実家が大ピンチになったり財布を紛失してお金だけ抜き取られて手元に戻ったりといったことが起こりましたが、それが全部同時に起こっていたら身が持ちません(一部は同時に起こっていたのですが)

筆者は、

誰の人生にも事件は起きない。でも決して楽しめない訳ではない。平坦な道に見えても地面に頬を擦り付けてよく見てみると、いびつにぐにゃんぐにゃん曲がっていたりする。

と書いています。

剣道で使う竹刀の竹はまっすぐになっていますが、竹は最初からまっすぐではなく、実はグニャグニャで、それを職人の手で無理やりまっすぐに矯正させているのです。

何事も起きていないように見えても実はその中には何かが起きているのかもしれません。

また、テレビについても絶妙な比喩で表現しています。

同窓会に出たくない

とくに激しく同意してしまったのが、同窓会に出ない理由でした。筆者は同窓会にはほとんど出ないそうです。その理由が、「本当にそのとおりだ」と思う深い内容だったのです。私もなんとなくですが、「同窓会には絶対に行きたくない」と思っていました。その理由が実にみごとに言語化されていて、胸につかえていたものがスッとひとつ下りた気持ちがしました。

私の場合はさらにもうひとつの理由があります

高校時代まではロクな思い出がないからです。

同窓会は、行けば過去の時代の思い出話が出るに決まっています。「あのときはあれがおもしろかった」とか「あいつのあのときの言動が」みたいな話が大半でしょう。

すべて、私にとっては思い出したくないことです。消したい過去です。

そんな思い出を残したくないので、今は自分を俯瞰して見られるようにならなければと意識しています。意識はするのです。が、やはり自己中の性格が暴走し、ひどい結果を生み出し恥ずかしい思いを積み重ねています。

 また、著者は著書のなかで、テレビでのエピソードトークが苦手で、その理由は、エピソードになるようなネタがないからだと述べています。

意外でした。あれだけ漫才のおもしろいネタを書いている方がそうなら、私にも語れるエピソードは本当に少ないけれど、「ネタはありませんが、それが何か?」と胸を張って堂々と生きていられます。

私の潜在意識にあったことが見事なほどに言語化されていました。

この書を書いた理由についても、「本だから伝えられる」という内容が書かれています。本を読むことが好きな方には特にオススメの一冊だと感じました。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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