サッカー界の歴史的「下剋上」
皆さまこんにちは。
戦術的なことはまったくわからないので、詳しい方から見れば「戯れ言」と思って読み進めていただければ。
サッカーという競技は比較的番狂わせの起きやすい条件がそろっているスポーツだと思います。極端に言えば、ゴールさえガッチリ守って0点にしてしまえばいいわけですから。
こういうゴールキーパーさえいればなんとかなるかと。
変なことを言いましたが、ブラジルに勝った日本(マイアミの奇跡)は、川口選手のスーパーセーブが勝利を呼び込んだことは間違いないところでしょうし、セルティックがマンチェスターUに勝った試合も、中村俊輔選手のゴールは素晴らしかったですが何度もゴールキーパーが大ピンチをしのいだ事も勝利の要因だと思います。
そういうわけで「勝ち」はたまには起こるように思いますが、「優勝」となるとそうは行きません。勝ち続けなければいけないわけですから。番狂わせというより、
壮大な下剋上
ではないかと思います。それを引き起こしたと私が記憶しているのは、以下の2大会かと思います。
1、2004年の欧州選手権大会(UEFA EURO)
たぶんほとんど下馬評にも上がらなかったであろうギリシャがあれよあれよと勝ち進み、決勝戦でも開催国であったポルトガルに勝利。どアウェイの場で勝ってしまったことにビックリしました。ギリシャの全試合スコアを振り返ると、
予選リーグ3試合 2-1 1-1 1-2
トーナメント 1-0 1-0 1-0
と、6試合中5試合で1点しか取っていないわけで、分かりやすすぎるほどのロースコア。
2、プレミアリーグでのレスターの優勝
もうあれから5年ほど経ったのですね。
岡崎選手が所属していたので日本では有名な下剋上だと思います。前年にリーグ残留争いを繰り広げていたチームが一気に頂点を取り、日本もレスターの街も大騒ぎになりました。スター選手がズラリと揃うリーグで、そうでもない選手が揃ったレスターの優勝に、いい夢を見させてもらった気持ちになりました。
レスターは、試合に勝って優勝を決めたのではなく、試合のない日に、別のチームが勝てなかった試合をもって優勝が決定しました。チームメイトが家の中で優勝の喜びを分かち合う姿がTwitterに挙げられていました。
共通点
ふたつに共通しているのは「かみ合っていた」ということかと思います。1は、1点取ってしまえばあとはガッチリ組織的に守るというパターンを貫いたでしょうし、2は、岡崎選手の動きに翻弄されてディフェンスがゆるんだところでバーディー選手がゴールを決めるパターンが徹底されていました。岡崎選手がいたからバーディー選手が活躍したと考えられます。
ギリシャで最多得点をあげたハリステアス選手、そして前述のバーディー選手とも、その後、他のチームでここまで活躍したか、というとそこまでではなかったはず。サッカーというのは周辺環境や戦術によって、力を発揮するかどうかが左右されるのだなと感じます。言葉をかえると、サッカーとは難しいスポーツだなぁと。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。