yokokura-seni

繊維の街、群馬県桐生市で織物屋からスタートし、現在は『染色加工』を中心に70年染色業の仕事をしています。主にドメスティック、デザイナーズ、セレクトショップテーマパーク、などなどな特殊な染色加工を承ってす。HP:https://yokokuracolor.com

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繊維の街、群馬県桐生市で織物屋からスタートし、現在は『染色加工』を中心に70年染色業の仕事をしています。主にドメスティック、デザイナーズ、セレクトショップテーマパーク、などなどな特殊な染色加工を承ってす。HP:https://yokokuracolor.com

最近の記事

コロナ禍での日本の繊維アパレル生産能力

2019年12月頃から、中国武漢より広がりを始めた新型コロナウィルス、2月頃からは日本で感染者が出始め、6月現在では落ち着いてきたものの、まだまだ油断はできない状況下にあります。 東洋経済onlineより https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/ 今回のコロナ禍において繊維業界で露呈したものがあります。 それは販売力の低下でもなくマンネリ化した展示会でもなく、 『国内生産力の低下』だと感じました。 その理由として、大まかに

    • フィレンツェ職人の街

      数年前、イタリアへ旅行に行った。とても行きたかった国なのでイタリアへ行く前日は楽しみで寝れないくらいだった。 成田からローマへ、そしてミラノに入り北から南に何箇所かの街を周りトスカーナ州の州都フィレンツェへ・・・ 一番行きたかった街であり、興味深い街でもあった。それは『なぜ、フィレンツェ職人は永らえているのか?』職人が商売を成功させると『安く作れる場所』を探し、そこに需要が取られ技術が衰退する過程が多い だが、フィレンツェ職人はコツコツと自分の技術を磨きブランドを作り、

      • 自然の恵み

        弊社は、染色業と言う一般的には認知されていない職業で 説明をしてもピンとこない方が大半だと思う。 色々な業界では、そんな認知されない業種がたくさんあるのだろうと 異業種セミナーや懇談会に行くと感じる。 染色業とは、色が付いていな生地(白生地)や服飾付属に対して オーダーされた色を作り、染料を調合し生地や付属を染めていく業種だ。 しかし、この染めという物はとても『水』を使う為、どのように少ない水で染色するかが課題になる。何の水でも良いわけでない『軟水』の良質な水でないとい

        • 家庭での洗濯の話し

          最近、洗濯用洗剤の種類が沢山出ています。日本国内ですとJIS基準に沿って配合がなされ市販されているのもが大半だと思います。 繊維の片隅で染色をしている弊社も作業着などはアタックを使ったりして洗濯しています。 では今回なぜ洗濯の話を出したかと言うと。 海外の規格の洗濯用洗剤での色落ちクレームについてお伝えしようかと思いました。 最近話題のオキシクリーンを入れ洗濯をしたところ『色落ち』をしました。とメーカーに問い合わせが来たそうです 調べたら酸素系漂白剤だそうで、色々な物に応

          PTJ『プレミアムテキスタイルジャパン』

          有楽町にある国際フォーラムにて11月19、20日と『プレミアムテキスタイルジャパン』の展示会が行われました。弊社は取引のある会社が数件出店しているので会場に伺いました。 年々、アパレル・繊維は品物が売れない状態が続いているため、出展を取りやめる会社さんも見受けられますが、国内の生地問屋、メーカー、服飾付属関係など本当繊細なモノ作りを行っております。 3〜4年前は中国や韓国、インドなどの国の繊維会社も出展していた薄利多売な時期がありましたが、ここ最近はクオリティーが高い海外

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          地元高校ファッションコースへ特別講師

          9月の事です。地元の高校のファッションコース科の生徒に『染色体験』の講義をしてきました。 ファッションが出来るまで、沢山の細分化された工程が存在します。撚糸、織り、染色加工、デザイン、パターン、裁断、縫製、などなど・・・ここに記載した工程は一部です。 高校の授業では、デザイン、パターン、裁断、縫製などは教えても『染色』までは専門知識がないと教えられないので、その部分をフォローする為、ここ2年ほど高校生に染色を教えに行っています。 ほぼ初めて染色を見る生徒がほとんどなので

          地元高校ファッションコースへ特別講師

          洋服を作る裏側

          洋服は、なぜ高い????なぜ安い??? 疑問に思ったことがあると思います。率直に言えば人件費やブランド料、中間マージンの上乗せなどで最終商品に上乗せられプロパー価格になっていくわけです。 【ファストファッッションやスポーツブランドのMADE IN〇〇】 ここで一つ、今現在、ファストファッッションやスポーツブランドなどコストを重視し制作している会社のネームタグには『ベトナム、インドネシア、フィリピン、バングラデッシュ』など発展途上国の生産場所が表記されています。 それは

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          工業用染料と家庭用手芸用染料の違い

          最近、『染屋さんは、できた色をちょこちょこっと染着させればいい仕事だよね。』と言われたので、 『違います。色は3元色の赤、青、黄から色を作っていますよ。』と答えました。 繊維を扱う者にとって色は切っても切れないカテゴリーです。

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