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自然の恵み

弊社は、染色業と言う一般的には認知されていない職業で
説明をしてもピンとこない方が大半だと思う。

色々な業界では、そんな認知されない業種がたくさんあるのだろうと
異業種セミナーや懇談会に行くと感じる。

染色業とは、色が付いていな生地(白生地)や服飾付属に対して
オーダーされた色を作り、染料を調合し生地や付属を染めていく業種だ。

しかし、この染めという物はとても『水』を使う為、どのように少ない水で染色するかが課題になる。何の水でも良いわけでない『軟水』の良質な水でないといけない、
理由としては、硬水だと硬く染料の性能が発揮しにくい事と発色が悪い、水が濁っていれば色が濁ってしまい染色物も汚い感じになる、なので柔らかい軟水は発色もよく生地の負担も少ない天然の魅了ある資源なのだ。

だが先ほどの『とても水を使う』との事で
例えば、1枚の100グラムのTシャツに対し約10リッター近い水を使う・・・
人が1日必要な水が2リッターと言われているが、軽く5日分の水を1枚のTシャツに使用するのだ、
それなので、いかに水資源を少なく使い染色をするかが課題になる。

話は変わるが、アパレル生産が中国にシフトし日本の商社が中国の繊維染色会社に投資した、ろ過器が大活躍し中国の黄河の水が濾過され染色に使われている。
しかし排水設備が整っていない中国は、排水を川に流し土壌汚染の原因となって、今や中国共産党が染色業に制限をかける程になっている。

日本は排水に対しろ過技術やチェックを行っている為、中国のようにはならない、だが環境問題を考えれば、今後染色の水の無駄を無くす問題は必須になってくるに違いない。



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