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やってみたいこと その2


中学生の頃、とある有名カウンセラーの方がテレビに出ているのを見て、直感的に「カウンセラーになりたい」と思いました。

私……は父に似ていて、父も私も、思ったことをはっきり言えず、奥歯に何か挟まったような、どっちつかずの物言いをすることが多い人間でした。
腹に抱えてるものはあるのに上手く言えない。言えたとしても、相手に伝えて良いかわからない。そんなモヤモヤを(父はどうかわかりませんが)少なくとも私は抱えていました。
自分のような人の話し相手になりたい。そう思ったのです。

高校生の頃、進路を決める時期になり、心理学やらその方面を専攻しようとしました。ですが当時の担任は、「そちらに進んでも稼げないよ」と……
どんなに高いお金を払って専攻しても、職に就いて食べていけなくては意味がない。両親も担任の意見に賛成し……私も納得しました。そう、納得はしていたのです。

別の分野の……医療系に進み、それなりに興味深く、やりがいも感じていましたが、心が折れてしまった。この職業が嫌いなわけではないけど続けていく自信がない。食べていけたとしても心がボロボロでは仕方がないのでは?
そんなときに頭をもたげたのが「カウンセラーになりたい」というかつての夢でした。

カウンセラーとして活動するにはもちろん資格があった方が良いのですが、絶対これがなくてはダメ、という資格はないそう。極端な話、今ここで私が「これから私はカウンセラーです!」と宣言すればカウンセラーになれるとか。

カウンセラー、なりたいな……

もちろん、それにあたって勉強はします。資格も取りたいです。

やりたいことに付随してなんですが、私は自宅で仕事がしたい。コロナ禍でそういう需要が増えましたが在宅勤務に憧れがあります。
カウンセラーならそれ、叶えられるのでは……?

でもな、うーん……

いつも冗談半分で「今の仕事辞めようかな」「他の職に就こうかな」というふうに言うと「そんなのダメよ」という母。半分冗談、っていうのが良くないのかな。本気度が伝われば、応援、してくれるでしょうか。
我が子が希死念慮を抱えてまで無理して働くくらいなら、やりたいことをやった方が良い、と思ってもらえるでしょうか。

やりたいことと、できることと、継続できることは必ずしも同じではないはず。猪突猛進に突き進むのもときには良いけど、さすがにそれをするには気が引ける程度にちょっとだけ大人になってしまいました。

ひとまず猪突猛進に突き進む前にじっくり考えてみます。


ここまで読んでくださりありがとうございました。

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