ブラインドタッチへの道
※イメージテーマ『ドラゴンへの道』
前回のテキストから、すでに6日経過している。
出来るだけ間を置かずに更新しようとは思っている。
飽きたわけではない。
ネタが無くなったわけでもない。
書いてもあまり反応が無いので、心が折れたわけでもない。
……これは少しあるが、開き直った。
ではなぜ更新頻度が落ちたのか。
愚直にパソコンで書いているからだ。
元々、スマホでサクサク書いていた。
しかしパソコンを貰ってからは、出来るだけパソコンで書くようにしている。
僕は病的なパソコン音痴である。
おかげで、いつまでたっても書き終わらない。
パソコンを貰った日。
せっかく実家に帰ったので、昔読んだ本を何冊か持って帰った。
その中に中島らもの『頭の中がカユいんだ』があった。
中島らもさんの最初の著作である(自費出版などは除く)。
そして、僕がいちばん好きな本でもある。
※ホントはこの本にまつわる思い出を書いていたのだが、長文かつパソコンのため、膨大な時間がかかってしまっている。
で、楽に書けそうなテーマに一旦避難した。
それがこのテキスト。
「いちばん好きな本を、ただ読み返しても仕方がない。
どうせなら、タイピングで写経してみよう」
パソコン貰ったその日に写経してみた。
これだけ打つのに1時間かかった。
もはや文明人ではない。
こんな僕でも、一応仕事でパソコンは触る。
とは言っても、Excelの画面にその日の荷物の入荷量を打ち込むだけだ。
決まったマス目に数字を打ち込んでいるだけである。
それ以外のことは出来ない。
それ以上の要求をされると、逆ギレる。
でもせっかく1日に1度、会社のパソコンを触るんだ。
せっかくだからタイピングの練習しよう。
結局タイピングは、数こなして慣れるしかないよな。
僕は勝手にWordを開いて、文章を打ち出した。
ちょうど誰もいなかったし。
なんにも考えずに、思いつくままに適当な文章を打ちこんでいった。
僕のバイクはデカい。
そして重い。
後ろに大きなトランクが積んである。
ピザ屋のバイクの屋根無しバージョンを、想像してもらえばいい。
大きなトランクには、空道の用意、柔術の用意、ウエイトの用意、全て入る。
全部入れといて、その日の気分で行きたい練習に行くのだ。
ピザ屋と言えば、まさに僕はピザ屋でバイトしていた。
スピード勝負で危ない運転をしていたので、2回車にはねられた。
しかし、2回とも無傷だった。
反射的に、受け身を取っていたからだと思う。
受け身大事。
体育の時間、柔道そのものはやらなくてもいいから、受け身はみんなやったがいいと思う。
こんな特に内容の無い文章を、ツラツラ打ちこんで行った。
なんだかんだで、初日に比べればタイピングも早くなっている。
最初は両手の中指だけで打っていたのが、人差し指も使うようになった‼︎
薬指もたまに使う‼︎
もちろん打った文章は消して帰る。
ただ、次に使う人(恐らく上司)が、得意先へのメールとか、是正書とか、なんかそんな感じの真面目な文章を打ち出す。
そしたら、予測変換で「空道」とか「柔術」とか「柔道」とか出て来るのか。
誰がパソコンで遊んでたかバレバレじゃないか‼︎ということに、夜寝る時に気づいた。
しかし、キーボードの文字の配列はなぜあんなにトリッキーなのか。
こんな風に母音がまんなかに固まってて、
で、「K」とか「S」とか「T」とか、子音になる文字がそのまわりに固まってればいいじゃないか。
そしたら文字の位置もすぐに覚わるし、ブラインドタッチも夢ではない。
まー、元々日本語を打つ仕様ではないわけだが。
元来このトリッキーな配列は、タイプライターの時代のなごりらしい。
・タイプライターのセールスマンが顧客に対してプレゼンテーションを行う際に素早く美しく「typewriter」と打鍵を披露できるようにしたものだという説
(最上段のキーのみで全ての文字の入力が可能)
・早く打ちすぎるとタイプバーが絡まるため、敢えて打ちにくい配列にした説
・ERやTRなどよく使用するキーを左に配置することによりタイプバーの絡みを防止しようとした説
・市場を独占するためにタイプの練習が必要な配列にし、他社製品の乗り換えを防ごうとした説
最後の「市場を独占するために云々…」のくだりは、本当に迷惑な話だ。
結局このテキストも、半分以上スマホで書き上げた。
すまん。