十一月の星々、ふりかえり|140字小説
140字小説コンテスト「月々の星々」
十一月のお題は「保」でした。
月々の星々に参加して一年が経ちました。昨年の十一月に初めて投稿したらまさかの一席をいただけて、そこから毎月せっせと投稿してはまとめ、投稿してはまとめ、とここまでやって参りました。
回を追うごとにコンテスト全体のレベルが上がっていて、最近はずっと予選通過どまりだったのですが、今回久しぶりに佳作をいただくことができました。ありがとうございます。
ではふりかえり。
思い出の手触りは日向でぬくまった小石に似ている、と常々思っておりまして。他人にはただの小石でも、私にはさらさらとして心地よい。ポッケに入れておくお守りみたいな。
no.2が佳作をいただきました。
とろくさい、という言葉に愛情をこめて。表情、しぐさ、声の調子なんかで、言葉あたたかみは全然違いますよね。小説は文字だけだけど、日向のにおいや抱っこしたぬくみや見守る眼差しを、感じとれたらいいなぁ。
ぐっと耳をふさぐと体の中の水音がして、ふさいであるはずなのに溢れるほどうるさい。人体の七割は水だと言いますが、よく弾けないものだなぁと思います。
これ好き。「保健室は瑠璃色だった」というフレーズを使いたかっただけですが。イメージ優先で書きました。ネオンテトラみたいな光のゆらぎ。
これも「失望保険」を使いたかっただけ。もう少し他に書きようがあった気もします。
あっという間の一年だったなぁ…。
Twitterのタイムラインでコンテストを見かけて初投稿。星々のおかげでどうにか私は創作と繋がっていられます。感謝。いつかどこかで私の書いたものを紙の本にまとめられたらいいなぁ、と夢を語っておきます。
以上、ふりかえりでした。
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