最高のプレゼンの届け方 | #6. 効果的なストーリー作成
今日から使える「ことわざ・格言・名言・ありがたい先人の知恵」をまとめた「Steal with Pride」シリーズ、そして、参加者の人生の転機となる「魔法がかかったような瞬間」であるマジックモーメントの醸成を目指す「毎回を神回にする」に続く第三弾。今後は「最高のプレゼンの届け方」(全 7 回)をお届けします!
僕のこれまでの知見を言語化した集大成とも言えるプレゼン研修。なんと、過去 3 年 30 回以上 300 人以上の同僚に提供して、Avg CSAT 5.0 満点を維持している「毎回を神回にする」原点を大公開します🎉
今回のテーマは、ストーリーテリングには欠かせない「効果的なストーリー作成」。
相手が主役のストーリーで、共感と気づきを与えて自己効力感を醸成します!
それが、相手自らが行動を起こすのに役立ちます。
1. Stories:相手が主役のストーリー
1 つ目は、大前提として相手が主役のストーリーがあること。話し手が主役の「オラオラ」ストーリーではありません。
そして、内容もさることながら、持ち時間や状況に応じて、その組み立てにも気を配ります。
フレームワークの例としては、漢詩から生まれた「起承転結」や、雅楽から生まれた「序破急」。
また、Google のスタンダードとしては CDI = Care / Do / Impact です。
Care は「聞き手(聴き手)が、なぜその話を聴くべきかの理由」
Do は「聞き手(聴き手)が、取るべきアクション」
Impact は「聞き手(聴き手)が、得られるメリット」
どのようなフレームワークを活用するにしても、みなさんが伝えたいストーリーに、みなさん自身の実際の「経験や体験」をうまく織り込むことができれば、説得力が増します。
2. Humor:機知に富んだユーモア
2 つ目は、機知に富んだユーモアがあること。
真面目な話ばかりが続くと、必ずどこかで集中力が切れてしまいます。でも、ベタにジョークを言って笑いを取れば良いわけではありません。なにかしらのトンチが効いた、学びのある上質な遊び心があると理想的です。
ちなみに、僕は 15 分に 1 回以上を目安になにかしら「クスッ」とする程度のユーモアを取り入れることを意識しています。
3. Analogies:本質的で、かつ、応用しやすいアナロジー
3 つ目は、本質的で、かつ、応用しやすいアナロジーがあること。
アナロジーとは「知っている知識や経験」を「知らない分野」に当てはめて、類推することを指します。
聞き手がイメージしやすい例えを用いて、共感や気づきを促します。
4. References:説得力があり、かつ、魅力的なリファレンス
4 つ目は、説得力があり、かつ、魅力的なリファレンスがあること。
信頼のおける第三者機関の分析やレポート、また、偉人・賢人の名言・格言を使って、伝えたいストーリーを補強します。
聞いた人が、他の人に「言いたくてたまらなくなる」手土産をプレゼントしてください。受け売りは、むしろ、大歓迎。ここがポイントです。なぜなら、その後の行動につながりやすくなります。
5. Pictures:伝えたいメッセージを強調するピクチャー
5 つ目は、伝えたいメッセージを強調するピクチャーがあること。
「画像優位性効果」心理学で言う PSE(Picture Superiority Effect)を利用します。人間の脳は、言葉よりも絵や図や写真の方がイメージとして伝わりやすく、情報を認識しやすい傾向があることが分かっています。
これらの 5 つの Tips をまとめて SHARP と覚えておくと便利です。
次回のテーマは、「ストーリーテリングの極意」です。
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FYI:併せて 「Steal with Pride」「毎回を神回にする」シリーズもどうぞ!