Steal with Pride | Think 10x & Fail Well
Think 10x & Fail Well(10 倍思考と上手に失敗する)
できることなら一度は起こしてみたいイノベーション。みなさんにとって、イノベーションとは何を指しますか?
OECD のオスロ・マニュアルによるとイノベーションとは自社にとって新しいものや方法を導入すること。
そして、それは技術的なイノベーションと、非技術的なイノベーションに分類されます。
いずれのイノベーションにせよ、その出発点となるのがマインドセットです。
イノベーションというマインドセットは、習慣的な思考や言動を変えることから始めます。
イノベーションに必要不可欠な 2 つのマインドセットが、Think 10x & Fail Well(10 倍思考と上手に失敗する)です。
10% や 20% の改善や成長ではなく、1000% つまり、10 倍のムーンショットを狙います。
落ち着かないほどの高みを目指すからには・・・Fail Well。失敗するなら、上手に失敗します。
継続的に失敗していないなら、それはまだ十分に努力していない。むしろ、失敗することを祝い、そこから学び、素早く修正します。
まさに、エジソンが言ったように「私は失敗したことがない。ただ、1 万通りの上手くいかなかった方法を見つけただけだ!」に通ずるものがありますよね。
また、孔子の「過ちて改めざる是を過ちと謂う」にならえば、いずれの失敗せよ、「失敗をそのままにしておくことが本当の失敗であり、そこに学びがあれば失敗でない」のです。
表現は異なれど、国も時代も超えた偉人・賢人がたどり着いた悟りの境地が同じであれば、やはり、不変の真理とも言えるかもしれませんね。
失敗からの学びを活かすための心理的安全性
ただし、新たな挑戦と失敗からの学びを推奨するには、心理的安全性の確立が重要です。(心理的安全性については、それだけで 3 時間のワークショップがあるので・・・詳細はまたの機会に。)
心理的安全性で有名なハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー エドモンドソン教授によると、失敗は 3 つの典型例に分けられます。
① 回避可能な失敗
定義:既知のプロセスから逸脱し、望まない結果が起きる
原因:行動・スキル・注意の欠如
特徴:プロセスからの逸脱
事例:製造業の精算ライン・ファーストフード店・公共事業やサービス
② 複雑な失敗
定義:出来事や行動がかつてない特異な組み合わさり方をして、望まない結果が起きる
原因:慣れた状況に複雑さ・多様性・かつてない要因が加わる
特徴:システムの破綻
事例:病院での医療・NASA のシャトル計画・航空母艦・原子力発電所
③ 賢い失敗
定義:新たなことを始めて、望まない結果が起きる
原因:不確実性・試み・リスクを取ること
特徴:上手くいかなかった試み
事例:医療品開発・新製品の設計
失敗と言っても、① 回避可能な失敗と② 複雑な失敗は可能な限り避ける、または、被害を最小限に収められるようにして、③ 賢い失敗からの学びでイノベーションにつなげたいですね!
FYI:併せて 「Steal with Pride」「毎回を神回にする」シリーズもどうぞ!